瞬間的形態と永遠的形態

本来4次元である奥行きが3次元に同一化している―この無意識的な状況が幾何学的に端的に表現されているのが電子のスピンだ。
 
物理学では、これは正六面体の立体対角線(√3エッジ)が、それに内接する正八面体の立体対角線(1エッジ)に射影されている状態として表現される(下図参照)。
  
この図はヒルベルト空間上の表現なので、通常の空間認識とは反転した空間での表現になっている。つまり、非局所だ。
 
しかし、その意味はカタチを見れば歴然だろう。スピンとは時間の反転投影だということ。
  
奥行きにおいて時間が持続空間として結晶化している様子が表されている。
  
そういえば、OCOTは昔こんなことを言っていた。
  
―人間が形と呼んでいるものとは、カタチが反転して現れたものです。
  
この言葉の意味が皆さんにも少しは分かってきたのではないか。
  
瞬間的形態と永遠的形態・・・それらも反転の一つの効果だということ。
  
何度も言うが、素粒子を対象として見るのはいい加減止めにしてほしい。
 
それらは反転した時空に棲むわたしたち自身だ。

電子のスピンのカタチ