空間について考えるときのコツ。奥行きには3次元と4次元が重なっていると考えましょう。モノから広がる空間は3次元ですが、観測者から広がる空間は4次元です。「モノを見る」ということが起きている空間はこうして3次元と4次元が重なり合っていることになります。
さて、観測者から広がる空間にも二つあります。つまり、4次元には二つの種類があるということです。一つは他者の周りに広がっている空間。もう一つは自分の周りに広がっている空間です。前者が4次元時空で、後者が4次元空間です(実数空間で言えば)。まずはこれらの区別をしっかり把握しましょう。
今の一般的な空間認識はこれらの空間の違いがすべてゴチャッていて、4次元時空で統一されています。見るものと見られるものの区別が全くついていないのです。この混雑化が無数の「宇宙のウソの常識」を作っています。
その最たるものが「人間がいなくても宇宙はある、あり続けている」という考え方です。素朴実在論と言います。6500万年前に恐竜が存在していたとか、137億年前にビッグバンが起こったとかいう類いの話は、こうした「人間がいなくても宇宙はある」という考え方に支えられています。
しかし、モノから広がる空間は3次元です。ここには時間の要素がありません。つまり、瞬間でしかないということです。ですから、純粋にモノだけの世界は存在することはできません。そんな世界でどのようにして出来事が起こるというのでしょう。この素朴実在論の呪縛から解かれる時が迫っています。
さて、もう一歩突っ込んで、他者だけが存在している世界を想像してみましょう。そこには時空はあります。しかし時間は常に流れて行くものです。異なる一瞬一瞬が次々と現れ出てきます。しかし前の一瞬、さらにはその前の一瞬……というように一瞬の連なりの記憶がなければ時間の流れは分かりません。
「世界は4次元時空です」と得意げに言う人たちがいますが、それは他者しかいない宇宙と考えた方がいいでしょう。見てる自分も他者のように見立てて、実際に見えている世界、4次元空間から離脱してしまっているのです。
僕が「奥行き」についていつもブツブツつぶやいているのも、この奥行きこそが流れる時間の記憶をすべてストックしている4次元空間(実数的には)だと考えているからです。
ヌーソロジーではこのように時間の流れを把持(一気に持つ)できている奥行き世界のことを「人間の外面」、単なる時空の世界のことを「人間の内面」といいます。ここからびっくりするような認識の転回が起こります。
つまり、時空とは見えない世界だということです。
7月 19 2013
空間について考える ヌースビギナーズ1
空間について考えるときのコツ。奥行きには3次元と4次元が重なっていると考えましょう。モノから広がる空間は3次元ですが、観測者から広がる空間は4次元です。「モノを見る」ということが起きている空間はこうして3次元と4次元が重なり合っていることになります。
さて、観測者から広がる空間にも二つあります。つまり、4次元には二つの種類があるということです。一つは他者の周りに広がっている空間。もう一つは自分の周りに広がっている空間です。前者が4次元時空で、後者が4次元空間です(実数空間で言えば)。まずはこれらの区別をしっかり把握しましょう。
今の一般的な空間認識はこれらの空間の違いがすべてゴチャッていて、4次元時空で統一されています。見るものと見られるものの区別が全くついていないのです。この混雑化が無数の「宇宙のウソの常識」を作っています。
その最たるものが「人間がいなくても宇宙はある、あり続けている」という考え方です。素朴実在論と言います。6500万年前に恐竜が存在していたとか、137億年前にビッグバンが起こったとかいう類いの話は、こうした「人間がいなくても宇宙はある」という考え方に支えられています。
しかし、モノから広がる空間は3次元です。ここには時間の要素がありません。つまり、瞬間でしかないということです。ですから、純粋にモノだけの世界は存在することはできません。そんな世界でどのようにして出来事が起こるというのでしょう。この素朴実在論の呪縛から解かれる時が迫っています。
さて、もう一歩突っ込んで、他者だけが存在している世界を想像してみましょう。そこには時空はあります。しかし時間は常に流れて行くものです。異なる一瞬一瞬が次々と現れ出てきます。しかし前の一瞬、さらにはその前の一瞬……というように一瞬の連なりの記憶がなければ時間の流れは分かりません。
「世界は4次元時空です」と得意げに言う人たちがいますが、それは他者しかいない宇宙と考えた方がいいでしょう。見てる自分も他者のように見立てて、実際に見えている世界、4次元空間から離脱してしまっているのです。
僕が「奥行き」についていつもブツブツつぶやいているのも、この奥行きこそが流れる時間の記憶をすべてストックしている4次元空間(実数的には)だと考えているからです。
ヌーソロジーではこのように時間の流れを把持(一気に持つ)できている奥行き世界のことを「人間の外面」、単なる時空の世界のことを「人間の内面」といいます。ここからびっくりするような認識の転回が起こります。
つまり、時空とは見えない世界だということです。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: ビッグバン, 入門編, 外面と内面