「260」の夢

 昨夜、久々に数字の夢を見た。「260」の夢だ。
 映画「CUBE」に出てきたような純白の立方体状の空間に膝を抱えて座っていると、突然床に穴が開いた。下を覗き込むと、火山のマグマのようなものがぐつぐつと煮えたぎっている。ところどころ黒く岩石が交じっていて、その一つ一つに「20」と番号が振ってある。

「なるほど、地球の内部は20でできているってことだな。20がオレたちの存在を支えている。。。」

 オレはさも当たり前のように合点し、再び、部屋の隅に座り込んだ。すると、シューっと音がして床の穴は閉じ、閉じるその瞬間、一個だけ弾き出された岩石がゴロン、ゴロンと床を転がっていった。そして、カベにゴツンとぶつかった瞬間、それは水晶の髑髏に変わった。真っ白い無機的な立方体状の部屋の中で、√2エッジラインに沿って向かい合うオレと水晶の髑髏。。。その額にはあの「20」という数字が刻み込んである。
沈黙に耐えられなくなったオレが先に口を開いた。

「アンタか、神は。」
「そうだ。」
「何でここにきた。アンタの居場所は地下のはずだろ。」
髑髏は首を横に振った。
「上を見てみろ。」
髑髏に指示されて、上を見上げると、今度は天井に大きな穴が開いていた。中を覗くと、漆黒の空間に巨大な銀河が渦巻いている。
「あそこに行く。」
髑髏は無表情に言った。
「地球から銀河に渡るというわけか。」
「そうだ。13を作るためにな。」
「20を持って、13に着手。。260か。」
オレは無表情に聞いた。
「そうだ。260だ。」
「じゃあ、オレはいくつなんだ?」
「今まではゼロだった。今は1だ。」
「つまり、アンタの20によってオレの1が支えられているってことか。」
「まぁ、そういうことだ。とにかく、下に20、上に13。それを忘れるな。」
髑髏はそう言って、ゆっくりと浮かび上がり、銀河の渦の中に消えていった。
〈ヌースからの解説〉

 僕ら人間の意識システムを背後で支えてきた「プログラム20」はまもなく役目を終え、「プログラム13」を始動させ始めている。コード名で言えば、オリオンからアルクトゥルスへ。この無意識のプログラム・シフトによって、人間の意識はプレアデスからシリウスへとディメンションシフトを敢行し始めることになる。シリウスとは「プログラム20」へのゲートウェイである。「プログラム20」は「ブログラム13」と「ブログラム7」の両方を内包したハイブリット・トランスフォーメーションプログラムの別名である。

 さて、この夢の最も大きな教訓は何か——それは、まもなく訪れる神は天からはやってこないということである。天からやってくる神は人間を地上に生み出した神だ。そういった神は、人間を地上から地下へと封じ込めて行く。人間を星へと帰還させていく神は、天からではなく地下からやってくる。そのことをくれぐれもお忘れなきよう。