6月 9 2006
第四の視線の到来
会社のスタッフとして活躍してもらっている甥っ子のS君から面白いサイトを教えてもらった。
ご存知の方も多いのだろうが、「google earth」というやつだ。この「google earth」、何と手軽にヴァーチャル世界旅行ができる。
Google Earth down load——http://earth.google.com/
人工衛星から撮影した地上写真を球面状にマッピングして、凄まじい解像度で地上を俯瞰することができるのだ。それも料金無料。誰もがgoogle earthをダウンロードするだけで、世界中のどの地域の風景も楽しむことができる。それも、そのスピード感たるやすごい。クリック一つで降下/上昇、回転、左右移動、前後移動が思いのまま。まるで、UFOを操縦しているような気分にさせてくれる。まだご存知ない方は是非、遊んでみるといいだろう。
ということで、わたしは昨日は、古代遺跡巡りをした。ナスカの地上絵、エジプトのピラミッド、イギリスのストーンヘンジ。。お〜、感動的、ちゃんと写ってる。。。どれどれ、わしの自宅は。。。げっ、見える。。それに駐車場の車まで。。。。。と無邪気に楽しんでたはいいが、途中から、ちょっと空恐ろしさがこみ上げてくる。。ここからヌース的なウンチクを少しばかり。。
こうしたソフトがネット上で公開可能になるということは、軍事技術のレベルはその数百倍、いや数千倍も進んでいるに違いない。google earthは写真だからまだいいが、実際には人工衛星のネットワークによってリアルタイムで今の地球上のすべての情景がモニタリングされているのだろう。それも、もっと高い解像度で。。国家とこのシステムが結託すれば、プライバシーもへったくれもあったもんじゃない。赤外線カメラでも仕込まれたら、全世界の人間が今日一日、どこで何をしたかなんてことまですべて分かってしまう。いや、もうそういう技術さえ完成済みなのかもしれない。GPSと結合させれば個体の監視体制が完全化してしまう。軍事利用の後は警察権力にお下がりがくることだろう。
さて、問題はこの視線だ。たとえバーチャルとは言え、今まで単に想像上のものだったC^4の視線が、一般大衆のもとに、これほどまであからさまに到来してきたこと。。無意識の進化はノエシス(観察軸)を絶えず新たなノエマ(被観察軸)へと変換していくことによって進んで行く。今まで虚数軸として作用していた宇宙空間からの視線をあたかも実軸へと換えてしまうようなこのgoogle earthの登場は第四の視線の活動開始を告げている。
グローバル化を手放しで喜んでいる場合じゃない。デジタルの体制は、今、文化なんてレベルじゃなく、文明の在り方そのものを変えようとしているのだ。原始土地機械から専制君主機械の登場が第一次形而上革命だとすれば、専制君主機械から資本主義機械の登場は第二次形而上革命と呼べるものだったと思う。そして、今、世界に訪れようとしているのは、第三の形而上革命なのである。しかし、この第三の無意識の革命は確実に二つの道への分岐を持っているはずだ。一方は、鉛直に垂上し、かたや他方は鉛直に落下する。そういう感覚がひしひしと伝わってきてならない。とりあえず、視線の遷移を観察子番号に対応させておく。。
●第一の虚軸(ψ7)………現実の視線/主客一体(現実界の視線)
●第二の虚軸(ψ9)………一神教の視線/主客を分離させる視線(象徴界と想像界の視線)
●第三の虚軸(ψ11)………コギトの視線。神の視線を人間に同化させる視線(想像界に象徴界を生殖する視線)
●第四の虚軸(ψ13)………コギトを現実界へと導く視線、そして、その一方でコギトの境界を破壊し闇の現実界そのものに破棄する視線
巨人の目の次なる進化が始まっている。これからあらゆるもののボーターが破壊されていくだろう。コギトも例外ではない。心してかかるべし。
★PHILOSOPHIA★PRACTICA★COSMICA★不連続的差異論の冒険★
2006年6月10日 @ 10:49
第四の視線=C^4とは何か:「第三形而上革命」とメディア界の開花
ヌース理論の半田広宣氏は、以下のように、いつもの意味深長さを含めて述べている。
《さて、問題はこの視線だ。たとえバーチャルとは言え、今まで単に想像上のものだったC^4の視線が、一般大衆のもとに、これほどまであからさまに到
来してきたこと。。無意識の進化はノ…
Φ=WHY?
2006年6月10日 @ 12:20
このソフトで見れる世界はすごいですね。早速、オリオンの三ツ星、じゃなかった、ギザの三大ピラミッドを見てみました。おお!正8面体の3層連鎖構造の上半球部分でも見ているような気になります。何だか、地球が電子に見えてきました。
私のブログでも、先日から、四元数と人類の歴史との関係などについて考えております。
コウセンさんがおっしゃられている虚軸の3本目までは、四元数における3本の虚軸と見なすこともできそうな気がしますが、4本目となると八元数を登場させなくてはならない気がします。3本目までの軸が「資本主義機械」だとしたら、いよいよ4本目はそれ自身も自己解体させながら、新たなシステムを構築するレベルに来ているようにも思います。そのキーワードが「結合法則の破綻」なのかもしれません。
★PHILOSOPHIA★PRACTICA★COSMICA★不連続的差異論の冒険★
2006年6月10日 @ 15:18
メディア界《コスモス》の幾何学とは何か
以下は、「検討問題:新しい螺旋的回帰の意味:新しい主客合一・一体化の意味:コギトとポスト・コギトの関係」の第四の部分を独立させたものです。
http://ameblo.jp/renshi/entry-10013453062.html
(思うに、簡単に言えば、多様体である。あるいは、フラクタル…
kohsen
2006年6月10日 @ 21:20
四元数空間HはC^2と同じかと思ってました。。
となれば、八元数はC^3で、十六元数がC^4と単純に考えていたのですが。。
五本目の虚軸が介入するC^5での回転対称性はSU(5)ですが、SU(5)は標準理論ではレプトンとクォークを統合しますよね。
レプトンとクォークの統合(等化)とは、ヌース的にいうと、ψとΩの等化に当たるものだと考えています。つまり、Ωがψ*に見えてくるということです。その意味で、SU(5)は顕在化を作り出す精神ではないかと考えています。
Φ=WHY?
2006年6月10日 @ 22:48
「フロベニウスの定理」というのがあって、「平方数の和の積が再び平方数の和として常に閉じているものは、1,2,4,8だけ」だそうです。これをベースに「多元数」の構造が整備されていて、実際に構造的に有効なものは、一元数(実数)、二元数(複素数)、四元数、八元数の4種類だそうです。(つまり、それ以外にも十六元数なども定義できますが、可除代数として有効なものは八元数までだそうです。)
たぶん、複素数⇒四元数⇒八元数となるにしたがって、捩れをその代数的構造の中に抱え込むのは八元数が精一杯という感じだと思います。(しかも、四元数までは「体」ですが、八元数は結合法則を満たさないために、「体」ですらないため、計算が相当面倒なのです。)
複素2n次元空間C^2nと超複素数(四元数、八元数)との関係やSU(5)についてはいずれ調べてみます。とりあえず、八元数の定義や性質については、私のブログのNo.138にアップしておきました。
(私もいろいろ勉強不足ですので、「捩れ」の本質的構造がうまくつかめないと、この辺りのイメージをうまく描けません。)
http://jiganoformen.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/138cool_side_627e.html
kohsen
2006年6月10日 @ 23:29
Φさん、丁寧な解説どうもありがとうございます。
Φさんのブログの方も拝見させて頂いてますよ。
とても勉強になります。
ただ、やはり、わたしには純粋数学的な緻密なアプローチは無理っぽいです。これだけマスターするだけでも大変ですよね。ヌースをやってる暇が無くなってしまう。。
観察子概念で構成している自分の空間イメージを数学的なトポロジーと対比させながら当てはめていくしかないなぁ。。とにかく概念作りの方で頑張ります。
証明は到底できませんが、途中、時空の介入を無視して、内部空間だけに限れば、そこで形作られて行く空間の捻れの重畳は極めてシンプルな構造で繰り返されていくだけのように見えるのですが。。
物質生成の基盤はS^3にありませんか?そして、それを底空間とするような円環状のファイバーがグルグルに巻かれて行く。それが原子のようにも見えます。PSO回路ですね。。
このS^3が中和側でノンコンパクトになってしまっているのが時空(ローレンツ群)。超双曲面ですね。ノンコンパクトにさせている原因は重力なのでしょうが、超対称性が全く理解できていないので、重力のイメージが描き切れずにいます。。PSOのΩがどういう形でψへと変換されてくるのか。。そのへんで執拗に追求していくつもりです。
mayu
2006年6月11日 @ 15:21
「google earth」公開当初に知ってたのですが、コウセンさんもすでにご存知だと思いカフェネプにも書きませんでした。「幼年期の終わり」に出てくる人類を監視している母船はこれのことなんでしょうね。まるでストーカー、人類丸ごと。嫌だなあ。。。
★NEW PLATONIC SYNERGY THEORY★SOPHIOLOGICA・PRACTICA・COSMICA★不連続的差異のポリフォニー創造へ★
2006年6月17日 @ 00:11
英文法5文型を、再構築する試み:2:preS→preO:前主体語・志向語・前客体語
先に、5文型の構成要素名称等の変更を試みた、結局、中途半端なままだったので、ここで、もう一度検討したい。
イメージや直観では、簡単に思えるのであるが、これを言語化しようとすると、思ったように行かないのである。言葉のあいまい性が、明晰明確な概念の形成を阻…
☆NEW PLATONIC SYNERGY THEORY 新プラトン的シナジー理論 or NOOSYNERGY THEORY ヌーシナジー理論☆
2006年6月18日 @ 21:05
V.ウルフの『灯台へ』の哲学分析:二つの「モダニズム」:過剰近代と内超近代
『灯台へ』(1927年)ヴァージニア・ウルフ作 岩波文庫
灯台へ 岩波文庫
ヴァージニア ウルフ
(著), Virginia Woolf
(原著), 御輿 哲也
(翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003229118/qid=1150631122/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_x…
★TOWARD BODY COSMOSOPHICAL THEORY(コスモス叡知体理論へ向けて)★NEW PLATONIC SYNERGY THEORY★IMMANENT TRANS-MODERN COSMOSOPHY★
2006年6月21日 @ 10:56
お金と指導層:コナトゥス(自己保存力)とシナジー強度:シナジー共生体エコノミーへ向けて
日銀の福井総裁は、村上ファンドへの投資で、元本の2倍以上に値上がったこと等の事実の判明に対して、元本等を慈善団体に寄付すること、報酬を自主的に減額することを、償いとして発表したが、これは、自分の責任回避の、悪賢い、没倫理的な、行為であり、このような人物を日本経…