メルカバーでおむつカバーは外れるか?

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世界には二つの魔法の箱が存在している。
一つはデモクリトスの箱と呼ばれ、
もう一つはライプニッツの箱と呼ばれる。
デモクリトリスの箱は世界を最小単位の物質の球に還元し、その集積として世界を見る。
ライプニッツの箱は世界を最小単位の精神の球に還元し、その集積として世界を見る。
 
難しくないよ。
これは世界に対する二つの視座を問題としているだけだからね。
すなわち、君は箱の外にいるのか、中にいるのか。
それとも同時に外にも中にもいるのか。。ってこと。
一度は気にしたことあるだろ。
わたしってどこにいるの?って。
 
箱の外にいる、とは、君が外部に箱の外面を見ているということの意味だ。
一方、箱の中にいる、とは君が部屋の中でもドーム球場でもいいけど、
何か箱状のものが周囲を覆っていると感じている状態の意味だ。
当然、このとき、君は箱の内面を見ている。
 
君が箱の外にいるとき、
君は正八面体ウイルスに取り憑かれていると思っていい。
これがデモクリトスの箱の骨だ。
一方、君が箱の中にいるとき、
君は正六面体ウイルスに取り憑かれていると思っていい。
こっちはライプニッツの箱の骨だな。
この二つのウイルスは本来、全く別のものなのだけど、
どうしたことか、
君と僕が一緒になってしまうと、
区別がつかなくなってしまう。
困ったものだ。
 
君は実際に宇宙という箱の中にいる。
それをライプニッツの箱としよう。
ライプニッツの箱は無数に存在していると言われている。
そして、それらにはどれ一つして同じものはない。
だから、ライプニッツの箱は人間の数だけ存在していることになる。
だって、そうだろ。
君に見えている宇宙と、
僕に見えている宇宙は、
全く違うものだから。
でも、デモクリトスの箱には質的な違いは一切ない。
それは物質の最小単位として基準化された一様な箱とされているからね。
しかし、問題は、
デモクリトスの箱を見るときは、いつでも、
ライプニッツの箱は消えてしまうということなんだ。
君が箱の外面を見るときは、
箱の内面は忘れ去られてしまうというわけ。
意地悪な魔法使いの婆さんがいるんだよ。
そいつに、僕らは無意識的な4次元テレポーテーションで翻弄されているんだ。
 
そこで提案なんだけどね、
そろそろこの魔法の効力を無効にしたいとは思わないかい?
婆さんの寝込みを襲ってさるまたズロース引き脱がしちゃおう。
つまり、こういうことさ。
実は、デモクリトスの箱とライプニッツの箱は同じものだったってこと。
ただし、この結論には条件があって、
君と僕がいなけりゃ話にならない。
あのね。
君にとってのライプニッツの箱ってのは、
僕にとってのデモクリトスの箱になっていて、
僕にとってのライプニッツの箱は、
君にとってのデモクリトスの箱になっている。
………そういうことなんだ。
ねっ、単純だろ。
魔法は双子にしか解けないんだよ。
だから、仲良くしなくちゃね。
双子の正四面体ウイルス。
いっとくけど、この双子ってのは光のことだよ。