今日はうれしい来客があった。十数年ほど前に東京で「命の会」主催の講演会に招かれたときに出会って以来、いろいろな意味でヌースを側面から応援してくれた心理学者のT氏が博多に遊びに来たのだった。
なんでも、今度、結婚したということで、花嫁共々の来福だった。T氏は今年46歳になるが、見た目はどうみても30代。若かりし頃はそのユニセックス的な魅力で多くの女性ファンを持っていた。昔、夜を徹して結婚論を戦わせた経験があるが、そのときは「僕は結婚しないよ。結婚は資本主義社会の歯車になることと同じ。」と豪語していたっけ。。なのに君ぃ〜、そりゃなかろうもんて。20歳も年下の可愛い女の子をどうだましたかは知らんが、見事にゲットして、「半田さん、僕のパートナーです。」だとぉ〜。おまけにお腹まで大きくさせてるじゃないか。許せん。ぶつぶつ。
しかし、この花嫁さん、雰囲気が微妙に変というかユニーク。昔でいうなら、ゲルニカの戸川純っぽいのだ。聞けば、東京で数年間ミュージシャンをやっていたとかなんとか。近々、また、CDを出すらしい。うーむ。T氏も手強い嫁さんをもらったな。
この花嫁さん、最近はヌース理論がいたくお気に入りらしく、「シリウス革命」をいつも携えているとかなんとか。そこで、結婚祝いにと、ヌースの初心者用ミニ・レクチャーをかましたのだが、さすが戸川純ちゃん、15分ばかりのわたしの熱弁が終るや否や「ヌースは体育会系なんですね。」と一言。
へっ?タイイクカイケイ?………ガビーン。こ、こいつ、するどい。興が乗るとついつい熱い語り口調になってしまうわたしの性分を、彼女なりにストレートに表現して見せた言葉だったのだ。とすれば、当然、ヌース理論も体育会系のカラーとなる。そ、そうか、ヌースは体育会系だったのか。。。ぶつぶつ。彼女はどうみてもアバンギャルド系というか戸川系。そういう彼女が口にする「体育会系」という言葉にはあまりいい響きは感じなかった。あまりに以外なところから繰り出されたパンチに、一瞬、足下がヨロっとふらついたが、とにかくここはパンチを食らった素振りは見せられない。。
「はは、体育会系ね。そうなんだ。熱血じゃないと、思想は語れんよ。。はは。」と、ごまかした。しかし、動揺の色は隠せない。横ではT氏が愉快そうに大笑いしている。おそらく、T氏はこの手のパンチをいつも食らっているのだろう。やってくれたぜベイビー、と喝采を送っているようでもあった。
こういうタイプの女性に接するときは相手をミステリアスに過大評価してしまわないことだ。ただの天然と思えばよい。勘ぐりすぎるとこっちが墓穴を掘る。ほんまやでー。一通り楽しい会話を楽しんだ後、二人を天神のバスセンターまで見送りに。「ありがとうございました。ヌースって面白いです。またお話聞かせて下さい」花嫁は無垢な笑顔でそう言うと、夫君のT氏と一緒に重たいお腹を抱えながら人ごみの中に消えて行った。人生とは本当に分からんもんだ。プレイボーイだったT氏にはお似合いの女性なのかもしれない。お二人とも末永くお幸せに。
6月 4 2005
花嫁のパンチ
今日はうれしい来客があった。十数年ほど前に東京で「命の会」主催の講演会に招かれたときに出会って以来、いろいろな意味でヌースを側面から応援してくれた心理学者のT氏が博多に遊びに来たのだった。
なんでも、今度、結婚したということで、花嫁共々の来福だった。T氏は今年46歳になるが、見た目はどうみても30代。若かりし頃はそのユニセックス的な魅力で多くの女性ファンを持っていた。昔、夜を徹して結婚論を戦わせた経験があるが、そのときは「僕は結婚しないよ。結婚は資本主義社会の歯車になることと同じ。」と豪語していたっけ。。なのに君ぃ〜、そりゃなかろうもんて。20歳も年下の可愛い女の子をどうだましたかは知らんが、見事にゲットして、「半田さん、僕のパートナーです。」だとぉ〜。おまけにお腹まで大きくさせてるじゃないか。許せん。ぶつぶつ。
しかし、この花嫁さん、雰囲気が微妙に変というかユニーク。昔でいうなら、ゲルニカの戸川純っぽいのだ。聞けば、東京で数年間ミュージシャンをやっていたとかなんとか。近々、また、CDを出すらしい。うーむ。T氏も手強い嫁さんをもらったな。
この花嫁さん、最近はヌース理論がいたくお気に入りらしく、「シリウス革命」をいつも携えているとかなんとか。そこで、結婚祝いにと、ヌースの初心者用ミニ・レクチャーをかましたのだが、さすが戸川純ちゃん、15分ばかりのわたしの熱弁が終るや否や「ヌースは体育会系なんですね。」と一言。
へっ?タイイクカイケイ?………ガビーン。こ、こいつ、するどい。興が乗るとついつい熱い語り口調になってしまうわたしの性分を、彼女なりにストレートに表現して見せた言葉だったのだ。とすれば、当然、ヌース理論も体育会系のカラーとなる。そ、そうか、ヌースは体育会系だったのか。。。ぶつぶつ。彼女はどうみてもアバンギャルド系というか戸川系。そういう彼女が口にする「体育会系」という言葉にはあまりいい響きは感じなかった。あまりに以外なところから繰り出されたパンチに、一瞬、足下がヨロっとふらついたが、とにかくここはパンチを食らった素振りは見せられない。。
「はは、体育会系ね。そうなんだ。熱血じゃないと、思想は語れんよ。。はは。」と、ごまかした。しかし、動揺の色は隠せない。横ではT氏が愉快そうに大笑いしている。おそらく、T氏はこの手のパンチをいつも食らっているのだろう。やってくれたぜベイビー、と喝采を送っているようでもあった。
こういうタイプの女性に接するときは相手をミステリアスに過大評価してしまわないことだ。ただの天然と思えばよい。勘ぐりすぎるとこっちが墓穴を掘る。ほんまやでー。一通り楽しい会話を楽しんだ後、二人を天神のバスセンターまで見送りに。「ありがとうございました。ヌースって面白いです。またお話聞かせて下さい」花嫁は無垢な笑顔でそう言うと、夫君のT氏と一緒に重たいお腹を抱えながら人ごみの中に消えて行った。人生とは本当に分からんもんだ。プレイボーイだったT氏にはお似合いの女性なのかもしれない。お二人とも末永くお幸せに。
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