感慨

久々に兄と会った。父が病院から出るまでに家を改築しようと決めたので、それらの費用の分担をどうするかという話し合いのために兄弟4人、皆で集まったのだ。

4人が共に顔を揃えたのは何年ぶりだろうか?兄は相変わらずだった。事業の拡大に燃え、自分の現在やっているプロジェクトについて朗々と語ってくれた。すごいパワーである。兄は今まで何度か事業で大きな失敗をしている。その度に死にそうな目に会ってきているのだが、不死鳥のように蘇って、その度により大きな事業へと進出している。その不屈の精神は驚嘆に値する。もう逆境をバネどころか、ジェットエンジンにしているような人間である。兄の人生を傍目から見ていると、生きることが理屈ではないということがよく分かる。正直、理屈であるならばこの人はもうこの世には存在していないだろう。正直、そのあまりの加速度についていけないと感じるときもあったが、ヌース理論が生まれたきっかけは、この兄にあるのだから、感謝しなければならない——今日、兄の話を聞きながら、改めてそう思い直した。記憶の中にわたし自身の人生を変えた過去が蘇る。。

 1985年、日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落した年だったと思う。その年の3月から兄夫婦を超常的な出来事が襲い始めた。その内容は兄のプライベートに関わることなので詳しくは語れないが、それは見た者でしか信じられないような壮絶な出来事の連続だった。わたしが原因不明の分裂症に陥ったのも、そこで起こった出来事の一連の流れの中でのことだ。その延長線上にOCOTが登場し、シリウスファイルがあり、そして、ヌース理論がある。あれから、早、20年。そろそろ、次の作業に移るときなのかもしれない。