今日は税務署から上席国税調査官というコワイ肩書きの人物がやってきた。税務調査である。別にヌースコーポレーションが儲かっているからというわけではない。税理士の先生曰く、税務署の定期的な調査ということで、以前から予定されていた調査訪問である。
税務署の役人というと、わたしの世代のわたしのような人種はすぐにビートルズのtaxmanを連想するはずである。リボルバーの1曲目。ジョージの快心作。そういった理由から、今日は、朝、来るときにtaxmanを口ずさみながら、出社。「税金の仕組みをお教えしましょう。あなたの取り分が1なら私の方は19です。全額徴収されないだけでも感謝しなさい。私は税金取り、そう税金取りなのですよ〜♪」アイムアタックスマン、ア〜、ア〜イム、ア、タァ〜クスマ〜ン。と、原チャリに乗り、会社の前までやってきたものの、すでに、税務署からの客人は先に到着の模様。上着のボタンをきっちりと止めて、社に入った。
応接室にはすでに税理士の先生と税務署からの客人が今日の調査についての打ち合わせに入っていた。わたしはこういうスクェアーな人種と面と向かって対話するのがかなり苦手である。一体、税務署の役人と向かい合って何を話せというのか。しかし、とりあえず社長である。社の代表として挨拶を交わしておかなくてはならない。致し方なく、象徴界での役割に徹して名刺を差し出す。初めまして。こちらこそ、初めまして。お忙しいところ申し訳ありません。今日は宜しくお願いします。この何気ない挨拶の中からすでもう調査が始まっているのである。何もドギマギすることはない。軽くいなすのだ。。。わたしは無罪だ。
会社の景気はどうですか?
さっそく、調査官は探りを入れてくる。(どうですかって、もう下調べは済んどるだろうが。。。)
えー、ぼちぼちです。
製品は売れてますか?(売れてますか?って、そんなジャブはいいから、早く、ストレートば繰り出さんかい、はげちゃびん)
いゃー、いまひとつですね。
従業員は何名ですかね?(また、下手なフットワーク使いやがって、たぬきおやじが)
はは、5人で何とかやってますよ。
ここで、社長は退散。あとは経理の方にバトンタッチ。Taxmanは会社の帳簿の隅々までチェックを入れ、あーだこーだ、いちゃもんをつけてきたそうな。
ヌースコーポレーションは税理士の先生の指導が厳しいせいもあって、本当に健全経営である。取引先との接待すら皆無に近い状態なので、利益が出た年にはそれなりに税金もきっちりと払う。税金はきっちりと納めて、行政に正しい使い方をしてもらう。それが当社のポリシーである。だから、何一つ後ろめたいことはない。だが、妙に落ち着かない。Taxmanの訪問とはそういうものだ。Taxmanと面と向かうと、虫メガネでケツの穴を覗き込まれているようなむず痒さがある。寄生虫はいないはずなんだけど、ここに卵ついてますよぉ〜と、指摘されそうな嫌な感じが文字通り尾を引くのである。。。予定では調査は明日も続く。延長がないことを祈ろう。ちなみにこのTaxman、今日は4時40分頃からそわそわし始め、5時には影も形もなくなっていた。さすが、Taxman。
「あなたの給与の仕組みをお教えしましょう。あなたの取り分が1ならその全額はわたしが払っているのです。5時で帰れるだけでも感謝しなさい。私は納税者、そう納税者なのですよ〜♪」
ユゥアータックスマン、ユゥ〜ア〜、ア、タァ〜クスマ〜ン。へんだ。
4月 21 2005
Taxman
今日は税務署から上席国税調査官というコワイ肩書きの人物がやってきた。税務調査である。別にヌースコーポレーションが儲かっているからというわけではない。税理士の先生曰く、税務署の定期的な調査ということで、以前から予定されていた調査訪問である。
税務署の役人というと、わたしの世代のわたしのような人種はすぐにビートルズのtaxmanを連想するはずである。リボルバーの1曲目。ジョージの快心作。そういった理由から、今日は、朝、来るときにtaxmanを口ずさみながら、出社。「税金の仕組みをお教えしましょう。あなたの取り分が1なら私の方は19です。全額徴収されないだけでも感謝しなさい。私は税金取り、そう税金取りなのですよ〜♪」アイムアタックスマン、ア〜、ア〜イム、ア、タァ〜クスマ〜ン。と、原チャリに乗り、会社の前までやってきたものの、すでに、税務署からの客人は先に到着の模様。上着のボタンをきっちりと止めて、社に入った。
応接室にはすでに税理士の先生と税務署からの客人が今日の調査についての打ち合わせに入っていた。わたしはこういうスクェアーな人種と面と向かって対話するのがかなり苦手である。一体、税務署の役人と向かい合って何を話せというのか。しかし、とりあえず社長である。社の代表として挨拶を交わしておかなくてはならない。致し方なく、象徴界での役割に徹して名刺を差し出す。初めまして。こちらこそ、初めまして。お忙しいところ申し訳ありません。今日は宜しくお願いします。この何気ない挨拶の中からすでもう調査が始まっているのである。何もドギマギすることはない。軽くいなすのだ。。。わたしは無罪だ。
会社の景気はどうですか?
さっそく、調査官は探りを入れてくる。(どうですかって、もう下調べは済んどるだろうが。。。)
えー、ぼちぼちです。
製品は売れてますか?(売れてますか?って、そんなジャブはいいから、早く、ストレートば繰り出さんかい、はげちゃびん)
いゃー、いまひとつですね。
従業員は何名ですかね?(また、下手なフットワーク使いやがって、たぬきおやじが)
はは、5人で何とかやってますよ。
ここで、社長は退散。あとは経理の方にバトンタッチ。Taxmanは会社の帳簿の隅々までチェックを入れ、あーだこーだ、いちゃもんをつけてきたそうな。
ヌースコーポレーションは税理士の先生の指導が厳しいせいもあって、本当に健全経営である。取引先との接待すら皆無に近い状態なので、利益が出た年にはそれなりに税金もきっちりと払う。税金はきっちりと納めて、行政に正しい使い方をしてもらう。それが当社のポリシーである。だから、何一つ後ろめたいことはない。だが、妙に落ち着かない。Taxmanの訪問とはそういうものだ。Taxmanと面と向かうと、虫メガネでケツの穴を覗き込まれているようなむず痒さがある。寄生虫はいないはずなんだけど、ここに卵ついてますよぉ〜と、指摘されそうな嫌な感じが文字通り尾を引くのである。。。予定では調査は明日も続く。延長がないことを祈ろう。ちなみにこのTaxman、今日は4時40分頃からそわそわし始め、5時には影も形もなくなっていた。さすが、Taxman。
「あなたの給与の仕組みをお教えしましょう。あなたの取り分が1ならその全額はわたしが払っているのです。5時で帰れるだけでも感謝しなさい。私は納税者、そう納税者なのですよ〜♪」
ユゥアータックスマン、ユゥ〜ア〜、ア、タァ〜クスマ〜ン。へんだ。
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