機械少年よさらば

先々週、体調を崩して以来、久々にヌース的頭に復帰。ヌース理論会議室でのΦさんの質問

http://noos.ne.jp/forum3/c-board.cgi?cmd=one;no=3170;id=noos

に答えるために久々に数学関連の本をペラペラとめくってみる。だいたい数学の本を読むのは2時間が限界。特に群論とか微分幾何学とか難しい内容になると何度目を通しても頭にスムーズに入ってこない。ヌース理論を学ぶためには精緻な数学的知識が必要だと思っている人が多いが、わたし自身、数学的知識はあまりある方ではない。結果、ほとんどベソをかきそうになりながら専門書とにらめっこ、ということになる。負けんぞ〜。

 ヌース理論と最も関係の深い数学分野はおそらく群論だろう。しかし、この群論というやつ、行列とベクトルの基礎知識がないと、おいそれと理解が進む代物ではない。運が悪いことに、わたしたちの年代は行列というものを習っていない。教育課程にはそんなもの存在していなかったのだ。だから、ヌースの会議室で、群に関する話題が出てきたときには、暇を見てはこうして自分で専門書片手にシコシコとやるしかないのである。もし、ヌースなどやっていなければ、こんな本とは一生縁がなかったろう。泣きながらラッキー、と叫びながら、今日も2時間の格闘が続く。

 しかし、素人ながらに、数学の世界というのは知れば知るほど面白い。単に数の体系に抽象的、観念的な美を感じるというよりは、これはほとんど霊の学問体系ではないかと思えてくるからだ。えー、こんなことまで分かっていいの〜!わぁおぅ、ほんまかいなぁ〜!やばくない、これ?の連発で、ときに霊的体験に似た感覚が味わえる。何でこうした知識が心理学や哲学に生かされていないのか不思議でたまらない。特に群論という分野は空間と意識の関係を解明するためのみに与えられた創造者からの贈り物のように思えて仕方ないのだが。。。数学者たちは一体何をやってるのか。どうして、数学を意識の学問として確立する試みに着手しないのか。トポロジーとは呼んで字のごとくトポス(場所性)の学ではないか。とにかく、いつの日かヌース理論のアイデアを何とか彼らに理解してもらいたいものだ。そうすれば、数学という学問自体にグノーシス的反転のベクトルが芽生え、機械好きな少年は恋するセクシーな若者のイメージへと変貌していくはず。数学を真のイデアの学問へと変身させること。理系の諸君、よろしく頼んまっせ。