アヌビスの円としてのU(1)円

4次元認識が生じてくると、観測者の前面と背面(外延空間)が身体を境界として、内包空間と外延空間とに分離されているという感覚が生まれてきます。この認識が3次元認識における対象意識を解体して行きます。

アヌビスは水平な円であり、これにより「目に見えないもの」すなわちネフテュスと、「目に見えるもの」すなわちイシスが分割される。この円は光と闇の境界に存在し、光と闇に共有されている—— プルタルコス

⚫︎素粒子空間はシュタイナーのいうエーテル空間です
ヌーソロジーがいう4次元認識とは、シュタイナーのいうエーテル空間の認識にあたります。次のテキストでの「内へ向かう視線、ひとつの中心点へ向かう視線」というところがミソです。

「要するに、私たちの現実的な体験にも“ 中心的な外的世界 ” と言えるような世界があるということ、無限の拡がりへ向かう視線ではなく、内へ向かう視線、ひとつの中心点へ向かう視線があるということなのです」
ジョージ・アダムス『エーテル空間』 P.36

詰まるところ、素粒子とはシュタイナーいうところのエーテル空間(反空間)です。エーテル空間は物質の形成原理を担うとされています。

地球が自ら自転し、太陽の周囲を公転しているのも、この「無限の拡がりへ向かう視線」と「内へと向かう視線」の振り分けがそうさせているのです。自転は外へと外延性を作り出し、公転は内へと内包性を作り出す。それゆえ、シュタイナーの思想においては、太陽はエーテルの核と呼ばれるわけです。

太陽系は人間全体の意識の運動が表現されている場として考えないといけません。