能動知性が見ているもの

物質は通常の空間では過去に生成されたもののように見えますが、反空間では未来を生み出していくもののように見えてきます。
人間はちょうどその境界にいて、前者を物質、後者を精神と呼んでいます。
その意味で、人間にはまだ未来が見えていません。もちろん、その未来とは物質世界の未来ではなく、精神を経験していく未来のことです。
素粒子とは、そのような未来に向けての種子です。だからこそ、私たちは素粒子を物質経験ではなく、精神経験へと変えて行く必要があるのです。

<空間にセクシャリティーを与えること>
自己から見ると、他者は時空に方向付けられ、自己は精神に方向付けられています。否、精神に方向付けられているからこそ、人間はそのこと自体を「自己」と呼ぶのです。
幅と奥行きが、自己と他者では真逆に構成されているのも、このことと無関係ではありません。
このことを強く意識して、空間にセクシャリティーを与えましょう。生殖活動を無限に展開しているのは、この空間に他ならないのですから。