2月 6 2025
認識を完全化させましょう
ヌーソロジーが思考しているものは理念です。理念とは概念と実在性との統一のことです。十全な概念という言い方もできます。
私たちが経験するすべての物質的存在は、その中に理念を持っており、理念自体がその理念を表現することにおいてのみ存在しています。
概念とその表現としての実在性との一致。それやっているのが私たちの心のなかに潜む知性の働きと言ってもいいでしょう。
⚫︎ヌーソロジーがやっていること
このような考え方をすると、物質の大元と、私たちの精神の大元は同じものであるという直感が働いてきます。
言い換えるなら、理念を思考する世界では、精神の発生と物質の発生は同じものとして見えなければならないということですね。
その意味で、素粒子を内的なものとして再発見することは、私たちの前に、理念世界の扉が開いてくるということでもあるのです。
それがヌーソロジーがやっていることです。
⚫︎球の理念と球精神
理念の空間は持続として奥行きに息づいています。ですから、理念を思考する者は奥行きに自分自身を見なくてはいけません。
自分の周囲の空間がすべてこの奥行きへと変貌したとき、奥行きは一本の線分と化します。これが線の理念です。
この線分は、物理学でアイソスピンと呼ばれているものにあたります。理念はそこから、無数のアイソスピンが集合している空間に出ます。そこに球の理念が息づいています。
物質の起源はこの球の理念です。ヌーソロジーではこの球の理念のことを「球精神」と呼んでいます。
——死が一本の線であることを目撃したアンリ・ミショー。そして、その記述をただならぬ体験として取り上げたドゥルーズ。無数の死が一つの中心を持つとき、そこに地球の輪郭が現れる。僕らがまだ知らない共同体がそこにはある。
7月 18 2025
意識について思考するためには
意識について思考するには、まずは4次元認識を作らないといけません。4次元認識は主体の位置が無限遠点にあることが分かって初めて生じてきます。それによって、自己と他者を「人間」という概念で一括りにしていた3次元の認識の縛りが解け、意識を高次元空間の生態として思考することのできるゲシュタルトが生まれてきます。
4次元認識が生まれると、自己と他者の位置は背中合わせで繋がっていることが分かってきます。両者の間では、前と後ろが逆に構成されているということです。3次元の表と裏が捩れて表裏一体で繋がっているわけですね。メビウスの帯の球体版のような形です。数学的にはこの形は3次元球面S^3と呼ばれています。
主体が無限遠点の位置を認識すると、従来の3次元空間はコンパクト化を起こし、大きさや距離という概念が無効になるような世界に出ます。3次元的な内部と外部が意味を持たなくなる(外部=内部、内部=外部)のですから当然のことです。それが素粒子空間だと考えるといいと思います。4次元認識は主体の位置を素粒子内部に移動させるということです。
哲学と物理学は、このような「場所」において初めて合流することができてきます。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: 素粒子