7月 12 2024
能産的自然が活動する空間を意識に上げていくために
これから、私たちが顕在化させていくであろう主観空間の特性について、ヌーソロジーの視点で簡単にまとめてみました。
1.主観空間は奥行きの空間である
これは自明ですね。私たちが実存している空間は「奥行き」であり、私たちは「奥行き」に住んでいると言える。
2.主観空間は持続空間である
これはヌーソロジーの基本仮定です。精神の場所を「奥行き」として仮定するということです。
3.主観空間は射影されて縮んでいる
これも自明ですね。「奥行き」では距離は一点同一視されており、射影空間になっています。
4.主観空間は時空に対しては存在論的差異である
これは主観空間が物理的時空とはまったく異なるものだということを意味しています。こうした根本的な違いのことを哲学では「存在論的差異」と言います。
5.この差異は物理学的には複素空間として表現されている
奥行きのこの異質性は数学的に虚軸に対応させられるのではないか、という仮定です。奥行きは虚軸、幅は実軸。そのような仮定をおくことによって複素平面が構成されます。
6.主観空間は回転の層として次元を作っている
回転や対称性の概念を用いて主観空間の内部構造を記述していくことができます。この回転の層は、球空間を一本のベクトルへと縮約するような形で、次元を上げて行っています。これは空間の高次元化が、ある種の幾何学的変換や次元縮約を通じて行われることを示しています。量子力学に登場してくる、状態ベクトルやスピンの概念がこれに対応します。
7.「前-後」の統一が強アイソスピン空間を作り出す
最終的には、自己-他者間における「前-後」の双対的な統一が物理学でいうところの強アイソスピン空間をとなって現れます。 物質(原子核)の基礎がここに生まれています。
7月 23 2024
物質粒子はなぜ3世代に分かれているのか
人間の身体空間を対象の空間と同一視することによって、身体固有の空間としての前後・左右・上下という主観的な空間の次元は姿を消す。
意識の台座が身体にあるにもかかわらず、こうした空間の次元が完全に無視されていることが、意識に対する私たちの理解を阻んでいる。
ヌーソロジーの場合、まずは奥行きを持続(虚軸)として考え、時空から差異化させる。そして、前後軸の関係に強アイソスピンのSU(2)を見て、物質粒子としてのuクォークとdクォークに対応させる。
当然、左右・上下にも同様な空間構造が隠されていることだろう。必然的に、それらはsクォークとcクォーク、tクォークとbクォークというように、第二世代、第三世代のクォークに対応させて考えることになる。
クォークとレプトンの違いは、対象極側でのSU(2)の構成か、自我極側でのSU(2)の構成かの違いだろう。
右巻き、左巻きは、自己側から見ているか、他者側から見ているかの違いである。
自己と他者は対等な関係なので、結果的に自己の無意識構造と他者の無意識構造は、正粒子と反粒子の関係として現れることになる。
消えた反粒子の世界——それは他者の意識世界のことなのだ。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: アイソスピン, クォーク, レプトン