12月 18 2023
反-芸術の世界へ
アーティストの方にはお叱りを受けるかもしれませんが、AIの能力はイメージの生成においても、すでに人間を追い抜きつつあるのではないかと感じます。
しかし、決してこれは悲観することではなくて、人間を今までの人間とはまったく違った場所へと移動させるための歴史的必然のようにも思えます。
「芸術とは見えるものを再現するのではなく、見えないものを見えるようにするものである」というクレーの有名な言葉がありますが、これから人間はそれを超えて、「見えるものを見えないようにする反-芸術」というものの世界に向かっていくのではないでしょうか。
ヴェイユが言うところの脱-創造の世界です。
もし、歴史の中で宗教と芸術のポジションが入れ替わっていたなら、世界はもっと喜びの感情に満ち溢れた世界になっていたことでしょう。
芸術家が僧侶で、作品が寺院であったなら。。
しかし、それはついに叶わなかった。
今から生まれてくる反-芸術運動とは、こうして死滅しつつある芸術の弔い合戦となっていくことでしょう。
12月 20 2023
メビウスの帯が行っていること
ヌーソロジーにとってメビウスの帯とは等化の象徴です。つまり、内と外を等化している精神の運動がメタファーとして表現されたものです。
この等化運動は時空に対しては差異を作り、物質の元を作ります。素粒子のトポロジーがメビウスの帯を基本に組織化されているのもそのためです。
しかし、同時にこの差異がさらに差異化していくところに時空が生まれてくる仕組みがあります。
何が言いたいのかというと、時空と物質を別々のものとして考えてはいけないということです。
決して時空の中で物質が生まれているわけではない——ということ。
時空とは、むしろ、精神が自らを物質として表現するための身の翻しのようなもの・・・つまり、差異がさらに差異化したものなのです。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: メビウス, 素粒子