12月 20 2023
メビウスの帯が行っていること
ヌーソロジーにとってメビウスの帯とは等化の象徴です。つまり、内と外を等化している精神の運動がメタファーとして表現されたものです。
この等化運動は時空に対しては差異を作り、物質の元を作ります。素粒子のトポロジーがメビウスの帯を基本に組織化されているのもそのためです。
しかし、同時にこの差異がさらに差異化していくところに時空が生まれてくる仕組みがあります。
何が言いたいのかというと、時空と物質を別々のものとして考えてはいけないということです。
決して時空の中で物質が生まれているわけではない——ということ。
時空とは、むしろ、精神が自らを物質として表現するための身の翻しのようなもの・・・つまり、差異がさらに差異化したものなのです。
12月 22 2023
人間の想像力が意味を失いはじめている件について
ChatGPTの画像生成能力をバカにしている人が多いが、実際に触ってみると、ひょっとすると人間の想像力と同じ仕組みで働いているのではないかという懸念さえ湧いてくる。
それは言葉とイメージの間のつながりを縦横無尽に自在に操っている無意識の胎動感覚が何気に伝わってくるからだ。
コンピュータはすでに計算能力において人間を凌駕しているが、イメージ生成能力においても人間を凌駕したように感じて仕方ない。と言って、AIを賛美しているわけではないので、ここんとこ勘違いしないようにしてほしい。
僕には、AIの登場は「人間は表象の世界を脱して、本来やるべきことに戻れ」という、神さまからの号令に聞こえて仕方ないのである。
※下イラストは「ラカンの想像的同一化から象徴的同一化への移行」のイメージをジピちゃんに描かせたもの。このクォリティーのものをほんの10数秒程度で無限に出してくる。
By kohsen • 01_ヌーソロジー, 08_文化・芸術 • 0 • Tags: ChatGPT, ラカン