4月 18 2019
精神の連続性について思いを馳せること
OCOT情報を整理した結果、精神の物質への射影システムは、点球(Ψ1~2)、球精神(Ψ7~8)、精神球(Ψ13~14)という三つの層が一つの物の空間に重なり合うような形で起こっている。この仕組みは一旦、不連続化するが、連続性を取り戻し、それを反復するように延々と地層化されていく。
つまり、精神が作り出している世界内部空間の全体性は、常にΨ1~2という点球次元(物体性)に射影されてくるような仕組みになっているわけだ(ヌーソロジーでは「凝縮化」と呼んでいる)。おそらく、精神の最上位で活動している力の射影が人間の肉体だろう。
自己と他者を一般化する意識の働きは、精神の連続性を不連続にするところに生じている。生物学的に人間を見る視座の問題もここにある。他者側の肉体は総体の定質の表現であり、自己側の肉体は総体の性質の表現だ。これは世界内部空間から見れば、存在の大いなる環の終わりと始まりの関係を意味してる。
この不連続性を作り出している概念が新プラトン主義などにいう「一者(ト・ヘン)」に対応する。日本語でいうなら「す(50音でいう13番目の音韻)」の力である。「すべて(総て)」「すべる(統べる)」の「す」だ。カバラでいうならば、アインソフアウル(存在の無限光)ということになるだろう。
あのおなじみの六芒星を丸で囲んだシンボルのことだ。ヌース用語でいうなら「総体における定質と性質の等化」。自他を「同じ人間」として一般化させている力の根源のことだ。
今回の『奥行きの子供たち』では、この「ト・ヘン」を一神教の精神と結びつけて、できるだけ分かりやすく語った。これを解体することがヌーソロジーの目的でもあるからね。
神秘主義的思考(グノーシス)は今の時代、壊滅しつつあるけど、この思考を失うと世界は世界の根拠を見失う。すでに、その兆候があちこちで現れているような気もするけどね。もちろん、旧態依然としたグノーシスじゃダメで、問題は理性の力をどのようにしてグノーシス化させるかというところ。
その最も重要なポイントが「素粒子の描像」にある、というのがヌーソロジーの立ち位置だね。ここさえ突破できれば、ト・ヘンによって幽閉されていた空間に穴が穿たれ、世界は再びアイオーンへと戻る。そちらが、本当は正常な世界。個人的にはそう思ってる。
4月 24 2019
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By kohsen • 01_ヌーソロジー, 06_書籍・雑誌 • 0 • Tags: 奥行きの子供たち