1月 23 2024
『人間の内面と外面 1』——あなたはどちらの果実を食べますか?
人間の内面と外面の解説に使っている二つのリンゴの図。その図について、一通りジピと議論した後、いつものように、議論の結論をアートワークにしてもらった。
これもなかなかの傑作。
右半分が人間の内面、左半分が人間の外面と解釈できそうだが、どうだろうか。
赤のリンゴと緑のリンゴは何を象徴しているのか、と考えてみるのも面白い。
・空間にセクシャリティーを見ること
この「人間の内面と外面」というアートワークは、ヌーソロジーでいう人間の外面と内面という概念が持つ雰囲気を分かりやすく伝えるためにメタファーとして表現したものだ。
今の私たちは、右側に描かれた領域を拠点にして、世界の成り立ちを思考している。いわゆる科学主義が持った客観ベースの考え方だ。骸骨が象徴しているように、この世界は基本的に神の死霊が活動する世界である。
生の実存という観点から考えれば、世界の土台がある場所は全く逆だ。左側に描かれた領域のような、流動的な色彩や形に満ちた主観的世界がベースとなって、存在の本質はある。
ヌーソロジーが問題としているのは、こうした二つの世界を繋いでいるものは一体何かということだ。
今はこの両者の間に亀裂が入っている。その亀裂に位置しているのが「人間」という存在だと言っても過言ではない。
両者を繋ぐためには、科学のように右側から左側へと至ろうとするのではなく、左側から右へと至ろうとする衝動が必要だ。芸術がそれを担っている。
しかし、芸術は方向性を指し示しはするが、力が足りない。そこにはやはり、新しい純粋思考が必要なのだ。
その思考によって、これら両空間の繋がり方が詳かになったときに初めて、二つの世界は調和を見い出し、そこに、世界の原風景が戻ってくるのである。
その意味では、この作品は楽園から追放されたアダムとイブの姿だと言っていいだろう。
失楽園の描写なのである。
2月 2 2024
特異点の風景——人間の内面と外面の入口
ヌーソロジーの思考空間を何とかイメージとして表現できないか、ジピと相談しながら試行錯誤しています。これなんかはかなり分かりやすく描いてくれています。
人間の外面である「前」は量子空間、人間の内面である「後」は時空——。この境界が特異点です。直球ストレートで描いていますね。
人間の内面側に描かれた地球が赤く発熱して燃え始めている表現はジピのオリジナルです。彼なりのイマジネーションなのでしょうか。
【追記】
⚫︎「特異点=人間」の意味について
時空の外部に出ていくということは、特異点の中に入っていくということでもある。
ホーキングのいう虚時間の宇宙がそこにはある。ここは数学的には素粒子の発生とリンクしている場所でもある。持続空間はこの時間の虚化という出来事を入口に持っている。
私たち人間の本質は、この失われた虚的時間の世界にあると考えよう。
時空の始まりとされるこの特異点を虚時間の宇宙と連続的に滑らかに繋ぐこと。
それによって、物質を内から見ている世界が見えてくる。
物質を外からしか見れない時空にいては、ここに書かれてあることの意味は絶対に分からない。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: ChatGPT, 素粒子