10月 23 2017
宇宙的正気を取り戻すこと
OCOT情報がなぜ素粒子を最重要視するかというと、それが根源的理念だからだ。彼はそれを「オリオンにおける七つの力」と呼んでいた。方向子、毎子、重子、調整子(漢字はすべて当て字)………etc。実に奇妙な名称だ。
彼のいう「オリオン」とは精神における無限領域といったような意味を持つ。オリオン座と深く関係しているようだが、詳細は定かではない。
最も高次なものは、最も低次なものと重なり合う。これがケイブユニバース(円環宇宙)の絶対的な仕組みだ。だから、素粒子は物質の最も基本的な構成物であると同時に、すべての物質が組織化された後、それらを包み込む胞衣(えな)の組織体のようなものとしても働いている。
言うまでもなく、すべての物質の組織化の最終形態は人間の肉体であり、物質を包む胞衣組織とはこの肉体が持った無意識の構造である。人間の無意識を構成する精神は、そういう仕組みで再び素粒子に接合し、物質の根底に入り込んでいる。種子のイメージだ。
ドゴンのシリウス神話では、こうした種子的存在を「フォニオ」と呼ぶ。ドゴン神話においても、神アンマの座はオリオン座だった。
この円環感覚を取り戻すことが必要だ。この円環においてすべては繋がっている。「つねに無限に開かれた全体」とはこの円環のことを指すと言ってもいいだろう。宇宙(存在)とはまさに一つの回転(uni-verse)なのだ。
人間の意識が活動している場と、ケイブユニバースの位置関係を簡単に図式化すると、おおよそ下図のようなイメージになる。オリオンはこの「最小回路」と記した位置に息づいている。
間の意識は、ここで示した最小回路の中で反復している。一方、最大回路の方は、人間には物質として観察されているものすべてとして現れている。最小回路の中での反復が続く限り、人間の意識は最大回路の方には入れない。つまり、物自体の認識は不可能だということ。
NOSは幅意識、NOOSは奥行き意識と考えるといいだろう。幅意識は創造を受け取る意識であり、そこに人間の自我が生まれている。一方、奥行き意識は創造する意識であり、それは人間の無意識として働いている。
人間一人ひとりの中にセットされた持続とは、その意味で存在の無限性を携えた精神自身の姿だということが分かるだろう。この持続体(奥行き意識)へと幅意識が主体の座を譲るとき、最大回路は己自身を刷新するために再びその弁を開き、進化の活動に入る。それがOCOTのいう「覚醒」の意だと思ってもらえばいい。
幅意識にはなかなか信じることができないだろうけど、宇宙はそうやって進行し続けている。
精神と物質が分離していない健全な宇宙観を取り戻そう。それがきっと、宇宙的正気というものだと思うよ。
11月 17 2017
「明かしえぬ共同体」の場所を求めて
今日はヌース用語の説明を——。
【球精神(きゅうせいしん)】
ヒトの精神を形作るもの。凝縮化によって下次元に人間の精神の位置を形作る。無核質を作るための力。素粒子には陽子として反映されるもの。「精神球」とは真反対の位置にある。
OCOT情報によれば、高次元空間はすべて空間の重なりとして構成されている。平坦な空間の中に平坦なものが複雑に組み合わさって物質が作られているのではなく、平坦な空間の中に高次元の垂直的な連なりが活動していて、その交通性が平坦さの中で物質を複雑なものとして見せている。
つまり、すべての高次世界は人間の目の前に重なり合ってあるということ。
人間に物質として把握されている次元は「点球」と呼ばれるが、これは人間の知覚における一つの物体概念のことを指す。しかし、同時にそこにはより高次の「球精神」と「精神球」も重なり合っている。次元観察子ψの序数で言うと、点球=1〜2、球精神=7〜8、精神球=13〜14。(精神球は点球を生み出している力)。
球体の観念の上にこれらの領域の重なりがすべて見えてくるときの境位のことを、OCOT情報では「一つの次元」とも呼んでいる。そして、この「一つの次元」の表裏において、自他の精神が交替化を起こす仕組みになっている。
この高次の交通路を認識に上げるために絶対不可欠なものが、いつも話しているSU(2)(複素二次元空間における回転)だと考えるといい。SU(2)はこの文脈でいうと「球精神=ψ7〜8」の位置に当たる。ψ1〜2とψ13〜14のちょうど中間点だ。
ψ1〜2を、結果として与えられたわたしたちの時空と見なすなら、ψ7〜8は時間と空間を作り出すもの、13〜14は時空を作り出しているものと言える。つまり、ここにはSU(2)の二重構造が隠されている(物理学に見られるディラック場などはその反映)。
SU(2)などというと、多くの人は敬遠して近づきたがらないけど、OCOT情報の文脈からすれば、この高次の空間描像を確立しなければ、物質と精神の繋がりは分からないし、「明かしえぬ共同体」もまた多くの思想家たちが言うように明かしえないままに終わる。
だから、ヌーソロジーは執拗にSU(2)描像問題に食い下がる(笑)。ということで、12月の福岡ヌースアトリウムでは、午前中に、このSU(2)描像についての2時間のミニレクチャーを行う予定です。
また、翌日も専門研究者のΦさんに、SU(2)関連の話をしてもらう予定です。こちらの詳細は追ってまたご案内します。
実際に存在しているのに、それが何なのか全く分からない。それが素粒子というものです。そして、物質世界のすべてはその素粒子から作られている。ということは、人間はまだ物質世界が何者であるのか全く分かっていない。そういうイメージで世界を見直すことが重要です。
By kohsen • 01_ヌーソロジー, 02_イベント・レクチャー • 0 • Tags: OCOT情報, SU(2), ヌース用語, 素粒子