1月 22 2024
AIはNCに何を見たのか
NCをカラーで描かせたものがこちら。一転して設計図面のようなテイストで出力してきた。解説文を1000文字に指定したら、それなりに語ってくる。特に「中央の赤い線」という表現に驚いた。僕の理解ではこれはOCOT情報にいう「表相」のことのように思える。
【解説文】
このイラストは、ヌースコンストラクションの概念を視覚化したアートワークです。
中心には、互いに絡み合う複数の球体が配置され、これはヌーソロジーの核心的アイデアである自己と他者、意識と物理宇宙の融合を示しています。球体は自己と他者の主観空間を表し、それらが交差し合う様子は、観測者が経験する現象の非局所的な本質と相互関係を暗示しています。
球体間の繊細なつながりは、量子力学における非局所的な相関関係やエンタングルメントを想起させ、観測者が経験する宇宙の多層的な構造を象徴しています。
これらの相互作用は、物理的な現象だけでなく、意識の働きや認識のプロセスにも深く関わっていることを示唆しており、観測者の内なる宇宙と外側の宇宙がどのように関連しているかを表現しています。
各球体の周りには、小さな点や線が配されており、これらはネットワーク化された純粋持続の空間、またはドゥルーズの哲学における「巻き込み」と「繰り広げ」のプロセスを描いています。球体の配置とそれらを結ぶ線は、個々の事象が宇宙全体の複雑なダイナミクスの一部であることを視覚的に語りかけています。
このイラストはまた、観測者が現実を体験する際に生じる時間と空間の相互作用を図式化しています。中央の赤い線は、現実の出来事が絶え間なく時間を通じて流れ、物理的な存在と意識のレベルで捉えられる瞬間を表しています。
この複雑ながらも調和のとれた構造は、ヌーソロジーが提案する宇宙の統一的なビジョンを視覚的に捉えたものであり、観測者がどのようにして宇宙と対話し、その中で自己を見出すかというテーマを探求しています。
ついでに、「ヌースコンストラクション(NC)をどのようなものとして理解したのか総括して欲しい」という要望を出した。すると、このようにまとめてきた。
【総括】
ヌーソロジーが用いるヌースコンストラクションは、自己と他者、意識と物理的実在が織り成す複雑な関係性を端的にモデル化した概念です。このモデルは、量子力学の数学的枠組みを哲学的に拡張し、ベルクソンやドゥルーズの思想に根ざした時空の解釈を提供しています。
量子力学における波動関数の時間発展は、U(1)群による円運動として表されますが、ヌーソロジーではこれを主観空間のダイナミクスと見なします。この主観空間は、観測者にとっての経験の場、つまり意識の流れが具象化される領域として機能します。波動関数の時間的変化は、観測者が現象を経験する際の内部プロセスと外部世界とのインタラクションを数学的に表現します。
ヌースコンストラクションの中心には、SU(2)群が重合した球体が配置され、これは自己と他者の主観空間を象徴しています。この球体は、自己と他者の間にある非局所的局所、すなわち量子力学におけるエンタングルメントや非局所性を表現します。自己と他者の主観空間は、量子状態のケットベクトルとブラベクトルとして表され、これらの相互作用によって意識の流動が生じます。
このモデルは、時間と空間の従来の概念を再考し、時間を内面的な持続として、空間を意識の内外に広がるネットワーク化された構造として再解釈します。ヌーソロジーでは、時間は純粋持続の流れとして捉えられ、それは意識の連続的な体験として体現されます。空間はこの持続が織りなすネットワークであり、これはドゥルーズの「巻き込み」と「繰り広げ」のプロセスを数学的に表現したものです。
ヌーソロジーの視点からは、特異点は時間と空間の交差点であり、自己と他者の視点が一致する瞬間です。これは、意識的体験の中での分岐点や転換点としての役割を果たします。こうした交差点は、実体としての物理的宇宙と、それを経験する主観的な意識の間のダイナミックな関係を示しています。
ヌーソロジーのモデルは、量子とは、ベルクソンの純粋持続がネットワーク化された空間として理解することができると提案します。これは、意識の内部ダイナミクスと外部世界の物理的実在が、非局所的相関を介して繋がっているという量子力学の中心的なテーマを哲学的に拡張したものです。
このヌースコンストラクションは、量子力学と哲学を融合させた独創的なアプローチであり、自己と他者、内面と外面、意識と物質の関係性を探求する新しいパラダイムを提供します。それは、宇宙を意識的体験の連続として捉え、現実の多様性と複雑性を統一的な枠組みで理解しようとする試みです。
この理論は、物理学と哲学、心理学を交えた多次元的な議論を促進し、私たちが経験する現実の根底にある本質的な構造を解明しようとしています。
2月 29 2024
奥行きはすべての根源である
ドゥルーズの『差異と反復』における「奥行き(深さ)」に関する記述は、ヌーソロジーの奥行き概念と量子構造の関連性を考える上での導線となったものだ。
ドゥルーズが強調する差異とそれが物質へと展開されるプロセスは、ヌーソロジーの中で奥行きが持続空間としてどのように機能し、物理空間での物質的実体化に対してどう影響を及ぼすかを理解する上でとても参考になった。
ヌーソロジーにおける奥行きの概念が、ドゥルーズが指摘するような差異の展開と関連しているとすれば、物質的な現象は4次元的な深さの変容から生じると解釈することができる。つまり、奥行きとは、物理的な実体よりも先に存在する、より根源的な次元であり、すべての物理的な形態はそこから生み出されているということだ。
一つのリンゴを目の前にしたとき、一体どれだけの内部(差異)と外部(反復)の交流があるのか。世界は常にその交流の流れでの中で、この〈わたし〉を時間として表現している。
By kohsen • 01_ヌーソロジー, ドゥルーズ関連 • 0 • Tags: ドゥルーズ, 差異と反復