10月 12 2018
右ネジの法則と3次元意識―いずれ電気は止まる?
前回紹介した電磁場と正六面体の関係を描いたダイアグラム(イデア図式)は観測者を含めた空間を思考していく上でとても役立ちます。その解説を少ししておきます。下図を参考にしながら以下の内容を追いかけてみて下さい。
1. まず、3次元空間の座標軸x,y,z軸を目の前に水の字形にセットする。
2. t軸(奥行き方向)の向きに時間の流れがある。つまり、この空間認識だと前方は未来になる。
3. 次に時間軸tをx-t面(図では直線に見えている)上に沿って、x軸の方向に回転させてみる。この回転はx軸を視線に持っている他者の位置と自分の位置を同等に見ようとする意識の運動を表していると考える。
さて、こうして、t軸がx軸と等化されてしまうと、観測者はx軸方向からy-z平面を見ている感覚の中に閉ざされてしまいます。それが今のわたしたちの空間認識だと考えてください。こうした状態をヌーソロジーでは「止核化」と呼んでいます。
止核化とは核質に止められるという意味で、意識の3次元化のことです。観察している力の場所が4次元にあるということが見えなくなってしまっているわけですね。もちろん、その原因は、このt軸とx軸が等化(回転)させられていることにあります。
時間と同一化した空間を作っているt-x平面はy-z平面を観察する力として働いていますが、この両者の関係性が物理現象となっているのが電磁誘導における右ネジの法則(アンペールの法則)です。
当然、この右ネジの法則はt-y軸が観察軸のときはz-x平面、t-z軸が観察軸のときはx-y平面というように、観察軸である時間軸tがx,y,zのどの方向と等化されているかによって、その向きを変えて働きます。
4次元が3次元と同一化した軸は電場の方向性を作ります。分かりやすく言うなら、それが電流です。つまり、電流とは4次元軸としてのわたしたちの観察視線(逆向き)が3次元の中に落ち込んでいる状態が発生させていることになります。
人間の3次元意識と電磁場の関係を見る限り、人間の意識の止核化が解除されれば、OCOT情報が言うように「やがて電気は停止する」ということになる。そして、OCOT情報はもしそのような状態になっても、「対化」が方向を変えているから全く大丈夫だとも言う。果たしてその真意は?
11月 16 2018
三種の神器における「たま」について
後ろ(見られている空間)で世界を見てしまうと、本来の前が内部化して、物の基盤である物質粒子となって現れる―数学的にこの仕組みをストレートに表しているのがケーリー変換というやつだと思ってる(下画像はhttps://www.slideshare.net/yutohorikawa/cayley-57826500より借用)。
自他においては前後が逆なので、当然、こうした変換が二組考えられ(内部/外部が逆になる)、それらを等化するところにSU(2)やSL(2.C)という群が作用している、って感じだね。それによって、空間の外部と内部を差異化させる「物」とともに時間と空間を作り出されてくる。次元観察子Ψ9~10表示のケイブコンパスはこのプロセスに至るまでの知覚空間の階層秩序を表現している。
そういえば、この内部/外部の分離問題に対して、OCOT情報が「それは三種の神器における『たま』のこと」と言っていたのが面白い。こんな感じだ。
三種の神器とは?
玉とは転換のこと。
転換を持つものすべて。
剣とは対化のこと。
カガミとは精神の方向性のこと。
精神が反映を持つこと。
新しく次元が生み出されるときがカガミ。
ここで言っている「転換」とはヌーソロジーでいう「位置の転換」という概念のことで、次元観察子Ψ8の領域に対応している。さっき紹介したケーリー変換が立体化して球体とその外部が生まれる場所のようなものだ。物の顕現と言っていいだろう。まさに「玉」の出現だ。
この辺りのOCOT情報は、中沢新一氏なんかが言ってる、日本古来の「たま」の思想との親和性を感じさせる。OCOT情報の実際は、それより遥かにハイパーだけどね。
「モノ」と「タマ」
確か、中沢氏も「ものとの同盟」という論考の中でハイデガーに触れていたと思うけど、ハイデガーの「性起(エルアイグネス)」における〈時-空〉という概念も、この仕組みに近い。つまり―それをそれ自身のほうから現れてくるとおりに、それ自身のほうから見えるようにする―ということ。
一度、中に入って外に出てくるような認識を作らないと、外のことなんて分からないんだよ。科学的思考はそのあたりのことを全く押さえていないものだから、世界を無茶苦茶にしてしまう。向かうべきは外じゃなくて内。外についても内側から語ることのできる内なる知性(ヌース)を作って行かないと。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: OCOT情報, ケイブコンパス, ハイデガー, 中沢新一