1月 20 2016
プラトン立体は黄金比の夢を見るか
哲学の伝統ではプラトン立体は「コーラ(受容器)」と考えられています。イデアの世界=父、人間の世界=子とするならば、このコーラは母に対応させることができます。しかし、その母性の内容を具体的に説明した哲学者、神秘家はいません。あのデリダさえも「われわれはまだ、受け取ること、この受容体が持つ〈受け取ること〉というのが何を言っているのかを、考えてはいない」と言っています。
空間は、そのものでは何ものでもない。
空間は身体によって切り開かれていく。
それも自分の身体だけではなく他者の身体性とともに、だ。
ここに間身体性としての空間が立ち上がってくる。
奥行きとしての持続と幅としての延長が、
そこで複雑に絡み合いながら人間の精神構造というものは生まれていく。
身体はそれをすべてを知っている。
そういった間身体性の空間の中にアプリオリに敷設されているものがプラトン立体です。
プラトン立体は何をするために存在しているかというと、黄金比を形成するためです。黄金比の調和は最終的に正12・20面体の形成で起こります。ここから生命というものが立ち上がると考えるといいでしょう。黄金比の本質は物質宇宙と霊的宇宙の比です。その意味で、プラトン立体とは物質と霊とをつなぐための魂的宇宙の骨格と言っていいものなんですね。
あっと、驚くプラトン立体の生態がまもなく明らかになってくるのではないかと思います。
23日(土)、大阪でお待ちしています。
1月 22 2016
「差異」としての虚数単位「i」
昨年、大学の方に提出した紀要用の小文です。タイトルは『ドゥルーズの差異化=微分化と量子論的差異』。ドゥルーズのいう「差異」が物理学の中で数学的形式として現れたものが実は虚数単位「 i 」なのだということを回りくどく書いています^^
http://noos-academeia.com/text/paper/difference_in_quantum.html
By kohsen • 01_ヌーソロジー, ドゥルーズ関連 • 0 • Tags: ドゥルーズ