6月 15 2016
BABYMETALに潜むBABYMETALISM
ニューアルバム『METAL RESISTANCE』がアメリカの総合アルバムチャート・Billboard Top 200 Albumsで初登場39位という快挙。日本人アーティストの同チャートのTOP40入りは1963年の坂本九以来53年ぶりというから、ほんと奇跡的。
実はこのBABY METAL、NHKの番組で一昨年の年末に知ってどえらい衝撃を受けた。それ以来、実はずっと密かにウォッチし続けているのだった(笑)。
そのとき、盟友トーラス氏に一刻も早く知らせようとツイートしたのだが、そのときのツイートがこれ。
―たぶん、このBABYMETALワールドはトーラス氏のツボ中のツボです。地獄の業火の下に蠢いていた死へのヘビメタ的欲動とは実は永遠の少女性だったみたいな。。その意味で来てマスね。。―17:16 – 2014年12月22日
いやいや、冗談抜きでこのバンドというかプロジェクト、ひょっとすると今という時代の精神がすべて乗り移っているのではないかというくらい、強烈な魅力を発している。
プロデュース元のアミューズがどういう戦略をとっているのかは詳しく知らないが、これだけ世界的に有名なっているにもかかわらず日本ではまだ知らない人が多いのも、このバンドが日本の村社会的なメディア支配とは一線を置いてアウトサイダー的に振る舞っているから。
この新曲の「KARATE」にはそういったBABYMETALISMのコンセプトが確実にダブルミーニングされているね。PVの中で彼女たちが戦っている強面の達人はペルソナを付けた自我の中に巣くっている超自我を象徴化したものだと思うんだけど、これには日本のメディアや芸能界を裏で牛耳っている旧態依然としたナズグル的怪物の姿も重ねられている。
ちなみにワシはYUIMETALファン。たまらんぜよ(笑)
6月 16 2016
ヌーソロジーのBABYMETAL化は果たして可能なのか
時間には流れる時間と揺らぐことのない停留する時間の二つの種族がある。時間を組織化しているのは言うまでもなくこの停留地帯の方なのだけど、残念なことに物理学には時間の停留という概念がない。それを持ち込めば、素粒子領域が時間的分散と組織化のうちに循環するものとして見えてくるはずだ。
このイメージは数学的には複素数の世界と実数の世界、経験としては非局所と局所知覚の絡み合いとして意識に浮き上がってくることになるが、ここには同時に自己意識における分離と同一化の意味も重なっている。「もの自体」を見るためには、少なくともこのトポロジー知覚は必須だろう。
わたしはわたしをわたし自身から対立させ、分離させている。そして、結果的にこの対立させられたものにおいて私を私として認識する。これが自己意識が成り立つ仕組みだ。この分離関係がそのまま時空と内部空間の関係に現れていると見なすなら、時空は経験的自我であり、素粒子は超越論的自我である。
これは、ヌーソロジーでいう「付帯質の外面」と「付帯質の内面への方向性」の関係に当たる。中和された力とその裏で潜在的に変換として働く等化の力の関係だ。
いずれにしろ、内部を外部に移すことのできる思考方法が必要だ。時間を空間化させ、精神を外化させて論じることができるプラットフォームを作り上げていくこと。奥行き=虚軸=持続体という概念はその場所の出現を告げ知らせる雷鳴のようなものだと思っている。
時空が経験的自我で、素粒子が超越論的自我であるのならば、原子とはこの両者の関係を調停した者たちの姿だと言えるだろう。それを「霊=イデア」と呼んでも何ら差し支えない。真なる自然がそこに直立している。その方向に人間の未来がある。その未来へと思考を向かわせること。
さて、最大の難題はこうした世界ビジョンをどのようにしてBABYMETAL化させていくかなのだが。。。まだ、わ、わからん。むずっ!!(笑)
※下写真はBABYMETAL – Road of Resistance (UNOFFICIAL) short ver.https://www.youtube.com/watch?v=N5NhzwNvfM4 の一部からお借りして作成しています。
By kohsen • 01_ヌーソロジー, 07_音楽 • 3 • Tags: BABYMETAL, イデア, 付帯質