5月 1 2017
「トゲトゲとツルツル」を受けて―久々のシオリちゃん
―宝石をつるつるに磨く。ろくろを回すように粘土を成形する。スイカ割りをするために狙いを定める。ピッチャーが投げるボールをバットで打つ。私達が「丸い」ものを見るときは・・・削られたものか、編まれたものか、整えられたものか、微分かのごとく限りなくツルツルに近づける。。
とすると、「地球を歩いている」という場合でも、円周を回っているわけでもなく、アスファルトを横滑りしているのではなく、どちらかというと、剣山の針から針へと移動しているのだけど普段意識する事がない・・・と言った方が近いのかもしれない。。ギュッパーのパーの部分の針の先。
………………………………
3次元認識のツルツル性について語ってるね。僕らが持った意識のベクトルは針の方向(垂直性)には決して向かおうとはせず、限りなく水平の世界の中を視線が彷徨い続けてる。だから、地球の本性に触れることができない。
彼女が「ギュッパー」と言っているのは外部と内部の交通が生まれている方向なんだけど、僕らに見えているギュッパーはせいぜい時間と空間の関係ぐらいなもので、でも、それさえもニセのギュッパーにすぎないんだ。その下では潜む沈み込みと押し上げの地球の呼吸が営まれている。これが生命なんだけど、この息遣いに気づいている人はほんと少ない。
時空はマクロ世界、というのが僕らの常識。だけど、ほんとうの地球から見ればそれは微分化された極小の世界なんだよね。
例えて言うなら、円の接線の中の世界なんだ(下図参照)。円の中のほんとうの地球を知っているのは接点としての肉体だけ。肉体だけが円の内部に侵入していける垂直性を持っている。だから、人間は肉体として存在している。肉体はツルツルとギュッパーの境界に位置しているってこと。
ツルツルとトゲトゲ。水平性と垂直性。時空と複素空間。幅と奥行き。延長と持続。関係はすべて同じ。ディアスポラの民―撒き散らかされた者たちとは私たち人間すべてのことだとしたら。
【補足】ここで言ってる「水平性」とは時空のことだよ。「垂直性」というのは時空に直交する方向性のこと。意識感覚でいうなら「ある」は水平性。「いる」が垂直性。「なる」が垂直性の目覚め。って感じだね。
もちろん、「ある」は「いる」によって支えられている。それが時間と持続の関係。
5月 2 2017
BABYMETALファンのオチさんとの対話
BABYMETALのファン仲間にオチさんという方がいる。先日、Twitterで次のようなつぶやきをしてくれた。(以下、「オ」で記します)
オ : この動画が切欠でヌーソロジーの底の深さを覚えた。「認識し得ない何かがある。」と確信を持った。人の意識には認識する構造がある。
この動画がアヌビス(キツネ様)の円というのも惹きつけられる。
O氏の回転機械を客観空間で見た映像
………………………
この動画に鋭く反応する人はヌーソロジーに向いていると思う。というのも、ヌーソロジーというのは空間知覚を変えていく方法論を説いているものでもあるので、空間に対する感受性が何よりも重要視されるからだ。
僕はフォロワーの人たちも意識して、彼にこう返した。
コ : 反転認識を引っ張り出すためには極めて重要な知覚実験ですね。ヌース的思考に慣れていない人は、この動画を何度も見て、空間がどのように構成されているかしっかり考えてみるといいと思います。
すぐにオチさんから、返事が返ってくる。
オ : ありがとうございます。この動画、数え切れない程見ています。今も見ては思考を繰り返しています。これがイデアのカタチを捉える入り口?だと思っています。
鋭い。この動画を見て、これがイデアのカタチを捉える入り口だと感じる人はそう多くはないだろう。そこで、僕はイデア認識にとってもう一つヒントとなる言葉を出した。
コ : はい、ヌーソロジーの文脈ではそうですね。3次元空間上の様々な位置を一点で統一して絶対的中心を見い出すためのトレーニングのようなものになっています。
オ : ありがとうございます!
様々な位置を一点で統一して絶対的中心・・・。
何か掴めそうな感じがします!
オチさんの中でもぞもぞと蠢いている裏返りへの欲動がこちらにも伝わってくる。昔の僕も同じ状態だった。
―なぜ、缶が回って見えるのか。
―一体、この空間は何なのか。
その意味が明確につかめたのはゼロ年代に入ってからだった。
自分から広がっているように感じる空間が一つの中心に見えてしまう空間。。。そのとき、90年代にやりとりしたOCOT情報の中に頻出していた一つのシリウス言語の意味がハッキリと分かった。
コ : 一人の人間から広がっているように見える空間とは何なのですか」
オ : 垂質です。
「垂質」・・・その記憶が蘇り、すぐさま、このやりとりをツイートに載せた。
すると、オチさんは次のように返してきた。
オ : 垂質って、このお話の事でしょうか?
真の奥行きの意味を簡単な図で示しておこう。ここに描かれた方向は今は「時間」ということにされている。それが原点を局所的なものにしている。この方向が持続軸へと変態を起こしたとき、原点は非局所となり、外的中心を持った空間が姿を表す。
………………………
僕の歩んだ思考と同じ琴線に触れている。すぐに僕もツイートを返した。
K : そうですよ。
垂質・・・まさに世界に対して垂直な方向性にある力のこと
オチさんのような方が現れてくるたびに、ヌーソロジーというものが共通了解が可能な概念体系になってきていることを実感する。また、共通了解が取れるたびに、概念自体が力強いものになっていくのを皮膚感覚として感じる。概念は多くの人たちとの共有によってこそ、概念と成りえていくのだ。
これ以上の喜びは今の僕にはない。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 1 • Tags: OCOT情報, イデア