8月 18 2006
久々のブログ
しばらく、間を開けてしまった。8月に入って、今年83歳になる母が胆のうを患い、手術のため入院。一人になった父を姉たちとかわるがわる介護する必要が出てきたため、ブログの方もなかなか落ち着いて書くひまがなかった。15日に母の手術も無事、成功し、ほっと一安心。ただ、しばらくは、父のところに交替で泊まりに行かなくてはならない。しばらくは、とびとびに間が開きそうだ。
ヌース理論の方は相変わらず、淡々と前進している。8月始めから約1週間ほど、カフェ・ネプでもおなじみであった、あのΦさんを福岡の方にお呼びして、毎日、ディスカッションを繰り返した。おかけで、ヌース理論の数理物理学的な裏付けが爆発的に前進。ケイブコンパスの内部構造にはかなりふくよかな群構造が網羅されていることが見えてきた。新著を書き進めながら、骨格に当たる部分が今ひとつ不明瞭で、不満に感じていたのだが、どうやら、これで、スッキリとした構成で望めそうだ。群論関係の広範な情報を提供してくれたΦさんに感謝。
——次の本はほんとうに美しい本になりそうです。まだまだ時間がかかりそうですが、これでヌースは一皮むけるでしょう。
ということで、近況報告でした。
8月 20 2006
あらためてφさんへのお礼
φさん、こちらこそいろいろありがとうございました。一週間ほぼブッ続けで議論した甲斐があって、ヌースが用いる観察子構造の解像度が劇的にUPしたようです。特に群論の風景が見えてきたのは大きかったです。単にSU(n) 群だけではなく、スピン群やsp(n)群との絡みが見えてきたおかけで、cave compassが示している観察子の多重構造の意味合いについても、より一層ふくよかなイメージが湧いてきました。例外群等はまだはっきりとはしませんが、φさんのおっしゃる通り、群の全体構造が大系観察子の世界と関係があるという直感はビンビンときています。
細かい点を挙げるとキリがないのですが、今回のφセッションでの主な収穫を挙げておきます。
このまま100項目ぐらいは書けそうな勢いです。本当に有意義な1週間でした。改めてφさんに感謝いたします。
プラトン立体についてもかなり分析が進み出しました。問題は正四面体を何と見るかだったのですが、これもφさんとのセッションの結果、はっきりしました。双対の正四面体はヌースでは「止核精神の対化」と呼びますが、これはミンコフスキー時空R(1,3)の基底を3次元における等角写像で表しているもののようですね。双対正四面体の合計八つの頂点を結ぶと正六面体ができますが、この正六面体に外接する球面が、R(1.3)の回転によってできるSO(1.3)、つまり、ローレンツ変換群でしょう。ヌース理論の試み自体は、この双対正四面体を互いに反転させることによって、SO(1.3)双対からSO(4)双対の世界へと一気に相転移を図ることです。
結果的にSO(4)は、4次元の射影ルートを通じて、双対正四面体の交差によって生まれている正八面体に内接する正六面体側(内部空間)へと位置を移動し、この移動によって、認識は時空概念と決別することになります。人間の意識にこうした構造が見えてくることによって、人間の内面=SO(1.3)と人間の外面=SO(4)の関係性が精神空間と物質空間の母胎であることがはっきり自覚されてくることになるのではないかと思います。そして、同時に、SO(1.3)にとっては、SO(4)は認識対象のイデア、つまり、点的写像となって現れてくるということです。進化の方向を持った意識は時空上では物質として射影されてくるという創造原理の基礎がここにはあります。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 4 • Tags: ケイブコンパス, プラトン立体, 内面と外面, 大系観察子