1月 17 2018
今日のヌース用語 【内面・外面】
【内面・外面(ないめん・がいめん)】
内面とは進化の方向。外面とはその反映の方向のことを指す。例:人間の内面・外面→人間が持った進化の方向とその反映方向。付帯質の内面・外面→付帯質が持った進化の方向とその反映。人間と付帯質は意味が逆になっているので注意が必要。
OCOT情報を解読していく上で、その解釈に一番手間取ったのが、この内面と外面という概念だった。OCOT情報には至るところに内面・外面の表現が出てくる。
お馴染みの人間の内面・外面を始めとして、付帯質の内面・外面、精神の内面・外面、対化の内面・外面、総体の内面・外面等、拾い出したらキリがない。
最初はまるで外国語同然。いかなる方向感覚もつかめない。そのうち、付帯質や精神という言葉の意味が分かるにつれて、その位置関係が朧げに見え出してきた。
この内面・外面の用法で最終的に分かった重要な点は次の二つ。
1. 宇宙において人間だけが進化の方向を逆に向けているということ。
2. 内面は力が閾値に達すると、外面を次の領域の内面へと変えるように方向を変換していくこと(等化していく)。
人間の内面の意識とは、いつも言っているように、幅認識に拠点を置く物質意識のことを指すが、「内面」とつくからには、人間がその歴史の中で母(自然)を凌辱し、父(神)を殺し、この物質的な文明を築き上げてきたこともまた進化だということになる。人間の外面の意識の方は、その反映物として、亡霊のように人間に取り憑くことによって、細々と霊性の命脈を保ってきたのだろう。
その意味で、OCOTのいう「人間の最終構成」とは、この内面・外面の力関係が逆転する境位へと「時(とき)」が熟したことを意味している。この時熟によって、人間の外面は付帯質の内面へと変態を起こし、進化の方向自体を逆転させるということだ。この付帯質の内面という場所において、初めて精神(霊性)は開花を見ることになる。
付帯質の内面に精神が立ち上がってくると、今度は精神の内面と呼ばれるものの何たるかも朧げに見えてくるようになる。それは、付帯質の外面領域に重なり合うようにして見えてくる。
——それが、他者存在だと考えるといい。
この雷鳴が多くの人の付帯質の内面の中に鳴り響くことによって、世界全体が一気に倫理的なものの光を帯びてくことになるのではないかと予感している。
もちろん、まだまだ先のことだけどね。
※下写真はラース・フォン・トリアー『メランコリア』
1月 24 2018
今日のヌース用語 【重心】
【重心(じゅうしん)】
ヌーソロジーにおける「神」の定義。変換の総体を作り出していくもの。重心は変換の中点として振る舞う。人間の意識に形質を与える力のこと。核質の中和と反核質の中和を併せ持つもの。自他の皮膚の触れ合いの位置にある。
重心・・・象徴的に言うなら、十字架(キアスム)における交点のようなものなのだろう。十字架の力が完全にバランスを取ったとき、重心は第五の力を発振する。それは「負荷」と呼ばれている。グノーシスにいう「発出(エマネーション)」のようなものだろうか。
こうした発出が父からのみなされるのか、それとも子からもなされるのか——それがキリスト教最大の神学問題とされたフィリオクエ問題だった。父のみとしたのが東方教会、父と子双方からとしたのが西方教会。この対立によってキリスト教は東西に分裂したと言われている。
ここで語られている父と子の関係は上にあるOCOT情報のいう反核質と核質の関係に近い。すなわち、すべてを中和させたものと、すべてが中和させられたものの関係。ともに重なり合うようにして働いている。
となれば、ヌーソロジーは西方側(カトリック神学的)とも言えるね。もちろん、肉体を持つという意味において、人間全員をキリストと見なすところが違うけどね。
「重心は人間の意識に形質を与える力」とあるけど、ここでいう形質がシュタイナーのいうエーテル空間のことだと思うといいよ。カバラ神学がツィムツーム(収縮)と呼ぶもののこと。
これは、ヌーソロジーでいうところの「時空のスピノルへの相転移」を意味してる。幅と奥行きの関係が入れ替わるってことだね。それによって、外部(付帯質の外面)から内部(付帯質の内面)への人間の意識の反転が起こっちゃう。
90度ずれていた鏡(視線〔奥行き〕が左右や上下方向から介入しているために、自己と他者を対立関係に見ているということ)が元の正常な位置に戻るということだね。
重心の始動によって、世界が否定的な「対立」から、肯定的な「対化」へと、成長していきますように。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: OCOT情報, カバラ, シュタイナー, ツィムツーム, ヌース用語