1月 22 2018
時空のコンパクト化と十種神宝
荒魂の世界から和魂の世界へと移動したいものだね。
アマノハバをキルだけで、世界は全く違って見えてくる。
生玉と死返玉——生と死の反転。
死ぬことを欲するのではなく、死そのものから「死ぬ」という出来事を引き出すことを欲すること。それによって、死のそのものが方向転換を起こし、身体に到来する死に対抗するようになる——ラプシャード『ドゥルーズ 常軌を逸脱する運動』
「突然変異を生じさせる唯一の出来事のうちに、あらゆる出来事が集結するような、流動的で正確無比な一点がある。この一点において、死が方向転換して死に対抗するようになり、死ぬことが死の解体のようになるのだ。死ぬことの非人称性は、自我の外で私が自己を喪失する瞬間ばかりでなく、死のなかで死じたいが自己喪失する瞬間をしるしづけている。それは、自我に代わるもっとも特異な生がまとう形姿なのだ」——ドゥルーズ『意味の論理学』
過去記事 カガミからタマへ >>
1月 24 2018
今日のヌース用語 【重心】
【重心(じゅうしん)】
ヌーソロジーにおける「神」の定義。変換の総体を作り出していくもの。重心は変換の中点として振る舞う。人間の意識に形質を与える力のこと。核質の中和と反核質の中和を併せ持つもの。自他の皮膚の触れ合いの位置にある。
重心・・・象徴的に言うなら、十字架(キアスム)における交点のようなものなのだろう。十字架の力が完全にバランスを取ったとき、重心は第五の力を発振する。それは「負荷」と呼ばれている。グノーシスにいう「発出(エマネーション)」のようなものだろうか。
こうした発出が父からのみなされるのか、それとも子からもなされるのか——それがキリスト教最大の神学問題とされたフィリオクエ問題だった。父のみとしたのが東方教会、父と子双方からとしたのが西方教会。この対立によってキリスト教は東西に分裂したと言われている。
ここで語られている父と子の関係は上にあるOCOT情報のいう反核質と核質の関係に近い。すなわち、すべてを中和させたものと、すべてが中和させられたものの関係。ともに重なり合うようにして働いている。
となれば、ヌーソロジーは西方側(カトリック神学的)とも言えるね。もちろん、肉体を持つという意味において、人間全員をキリストと見なすところが違うけどね。
「重心は人間の意識に形質を与える力」とあるけど、ここでいう形質がシュタイナーのいうエーテル空間のことだと思うといいよ。カバラ神学がツィムツーム(収縮)と呼ぶもののこと。
これは、ヌーソロジーでいうところの「時空のスピノルへの相転移」を意味してる。幅と奥行きの関係が入れ替わるってことだね。それによって、外部(付帯質の外面)から内部(付帯質の内面)への人間の意識の反転が起こっちゃう。
90度ずれていた鏡(視線〔奥行き〕が左右や上下方向から介入しているために、自己と他者を対立関係に見ているということ)が元の正常な位置に戻るということだね。
重心の始動によって、世界が否定的な「対立」から、肯定的な「対化」へと、成長していきますように。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: OCOT情報, カバラ, シュタイナー, ツィムツーム, ヌース用語