6月 11 2024
川瀬さんによるSU(2)解説
ビギナー向けに分かりやすく話されていますね。物の正面と背面を同時に見ることはできない。背面は無意識の中で他者が補ってくれている。
それによって、球体もツルツルした球面を持つものとして把握されている。知覚正面と知覚背面もこれまた同じ。ヌース的には垂質(SU(2))の点球(SO(3))への射影。
4次元認識効果の一つですね。
「いずれ、物は垂質に見えてきます(OCOT)」
⚫︎ちょっと難しい言い方をすると
素粒子の基盤がこうしたSU(2)という空間構造を持つのも、自己意識に対象知覚を与えるために、超越論的なものの働きが自己に他者知覚の可能的次元を与えているためです。
ドゥルーズはこの辺の事情を次のように書いてます。
——「他者」は私に対して「可能世界」を表現・表出すると同時に、私の知覚世界に伴う「可能世界」そのもの、もしくはその視点である。この視点は微分的に推移するとして無数に存在しうるが、それら「他人たち」の視点すべてをいわば「積分・統合」したもの、それが〈他者〉なのである。
各々の心的システムのなかでは、実在〔現実性〕の周囲に諸可能性がひしめき合っている。ただ、われわれの諸可能性はつねに他人たちである。他者は、それを構成する一切の表現・表出性と不可分である。『差異と反復・下』p.242
こうしたことも、4次元認識が生まれてくると、手に取るように知覚されてきます。
⚫︎霊魂を決して宗教のように超越的に捉えないこと
私たちが慣れ親しんでいる3次元認識は、空間の本来的あり方からすると、極めて表層的なものです。
3次元認識を成り立たせている高次の空間構造が空間には内在しています。それが昔から「霊魂」と呼ばれてきたものだと考えるといいと思います。
霊魂を宗教のように超越的に捉えるのはもうやめにしましょう。反転認識が始まれば、それは素粒子のことだったということが分かってきます。
6月 14 2024
ヌーソロジーが量子力学に固執する理由
ヌーソロジーが量子力学に固執しているのは、もちろん、OCOT情報が量子構造と人間の無意識構造を同一視していたからです。
そして、実際、量子力学が提供する観測者問題や非局所性、波動関数の崩壊といった現象は、物質と精神の一致という観点から見るなら、とても深い意味を帯びているように思えます。
量子力学のこのような特性は、物質の世界と精神的な現象がどのような形で相互に関係しているかを探っていく上で、ほとんど唯一の手がかりと呼んでいいものです。
観測者問題とは、観測者の意識や測定が量子系に与える影響のことを指しますが、これは精神が物質的な実体に何らかの影響を与えている可能性をはっきりと示唆しています。
量子もつれや非局所性は、物質世界が見かけ上の局所的な制約を超えて、非時空的な場所で相互に深いつながりを持っていることを示唆していて、意識や精神が物理的な距離を超えて作用している”リアル”さを想像させます。
こうしたことを量子力学の数理構造と現代哲学の知見を用いることによって、オカルティックな概念を使用することなく説明づけ、実際に認識として現実化させることをヌーソロジーの思考は目指しています。
というのも、意識進化というものがあるのであれば、そのような新しい認識の構築以外にないだろうと考えているからです。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: OCOT情報, 波動関数, 量子力学