9月 14 2018
ヌーソロジーの基礎を再確認!
【ヌーソロジー基礎】持続としての奥行きが幅を見ている様子が、下・上図の左の図です。奥行き方向は原点Oと同一視されて感覚には上がりません。次に奥行きの方向が左側に90度回転するとどうなるでしょう。奥行きだったところには幅がイメージされ、元の位置に主客の分離感覚を作り出してきます(下・上図右)。
【ヌーソロジー基礎】さて、「見るもの(奥行き)」と「見られるもの(幅)」の区別ができたところで、わたしたちが普段、3次元空間と呼んでいるものを図で示してみましょう(下・下図)。3次元空間はすべて「幅」で構成されているわけですから、当然、その座標軸も赤線で示されることになります。
【ヌーソロジー基礎】もう分かると思いますが、私たち自身の精神がそこに住み着いているにもかかわらず、私たちは見る空間としての奥行きの空間を全く意識化できていないんですね。幅の3次元には奥行の3次元が同時に重なっています。まずは、その事実に気づくことが重要です。
【ヌーソロジー基礎】幅の空間で世界を覆い尽くし、その空間認識で世界を体系づけることをヌーソロジーでは「付帯質的統制」と呼びます。唯物論的世界観のことですね。そこは「見るもの=精神」が存在しない世界です。付帯質的統制の世界では精神は物質として現れます。
【ヌーソロジー基礎】物質の本性は、人間の外面に方向を持ち、そこから持続空間を組織化していった知性の働きにあります。これがヌーソロジーがヌース(能動知性)と呼ぶものです。物質の基礎の素粒子が複素空間でしか記述できないのも、物質の始まりが人間の外面側に位置付けられているからです。
付帯質的統制の世界は世界で一生懸命に生き、一方で空間を精神化させていく知性を芽生えさせていく努力が必要だと思います。根気のいる作業になりますが、いずれ、その知性が物質となって内側から立ち現れてくる地平が開いてくるはずです。主客一致の認識というヤツですね。
そのとき、「それをそれ自身のほうから現れてくるとおりに、それ自身のほうから見えるようにする」というハイデガーの言葉の真意も、多くの人に共有されるようになるのではないかと思っています。
9月 18 2018
磁場と電場と男と女
光が最終的な精神の位置。それを「光あれ!」と言い放ち、最初の精神としたのが一神教の精神構造。光から出なければ、光を作り出した精神のもとへと歩んでいくことなどできるはずがない。思考とは、その精神へと向かわんとする本能が作り出す。
光とはすべてを中和させた精神の痕跡であり、それは絶対無の形象のようなものだ。物質はその中和に現われ出た等化の痕跡と言える。つまり、すべてが消し去られた場所では、すべてを消し去った精神のその行為の集積そのものが「あるもの」として現れ出るのであり、それらの関係そのものが光なのだ。
そして、かのOCOTは、そのような光が人間の肉体と結びつく位相のことを「妙性質」と呼んでいる。これは、すべてが中和された場所と、すべてを中和したものとの接点に出現した新たな光の精神の種子と言える。それが「妙(永遠性自体の運動)」を生み出していくのだ。
物理学は光の内部に電場の+と-と磁場のNとSという四値的関係を見出した。これは、この「妙」なる存在のフォーメーションを外から見たものだとも言える。根源的な対化が自己と他者であるのなら、人間が自己と他者と呼んでいるものは、存在そのものにおける内部感覚だと考えなくてはならない。
光の支配から出た脱-表象化の思考もこうした存在感覚から立ち上がってくる。この思考領域は、等化することが新しい差異となって現れるような世界になる。等化が統合でなく、新しいものの生産になるということ。ヘーゲルの弁証法とは真逆の弁証法。同一化への弁証法ではなく、差異化への弁証法。
キアスム的思考の出現は、当然、性愛の常識も変えていく。どこぞの「生産性発言」で注目が集まったLGBTも、性愛本来の形態として当然、存在していなくてはならないもの。今までのヘテロセクシャルへの一方的な偏向の方が異常だったのだと考えよう。世界は二元ではなく四元で活動しているということだ。
ちなみに、磁場が女を生み出し、電場が男を生み出している。磁場が付帯質。電場が精神。
物理学においても磁場には起源がない(div=0)。これは、磁束線がループ化していることを意味している。つまり円だということ。これが存在の「妙」性を象徴しているものと思われる。つまり、女には起源がない。恐ろしい(笑)
男性性と女性性の基本的な位置関係を、最も分かりやすいψのケイブコンパスであえて区分すると下のようになる(下図参照)。男性性は思形として人間の内面を構成し、女性性は感性として人間の外面を構成する。思形は言語・概念を送り出し、感性は知覚を送り出す。精神(元止揚)に方向づけられているのは女性性。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: OCOT情報, 弁証法