1月 11 2019
生命形象としてのアンク
空間形態のトランスフォルムは「前」と「後ろ」の差異化から始まる。これは自己と他者の差異化と同じ意味を持ってる。「前」と「後ろ」が3次元空間認識の中で意味を失っているということ。このことをズバリ言い当てているのがカタカムナ発の相似象。
―トキ トコロ ウシ 時間と空間とは「ウまれてくるウシロ(客観的背後)の示しという思念である(相似象学会誌第四号p.121)―「後ろ」の語源は「丑(うし)」+「ろ」。「丑」は種子の中に止まるという意味。「後ろ」は土中のように暗闇だということ。そこに時空を見てるのがわれわれ人間。まぁ鏡像だから致し方ないんだけど。
ハイデガーで言うなら「前」は存在。「後ろ」は存在者。「前」への「後ろ」の重なりが現存在といったところか。とにかく、空間認識を是正しないと、まともな思考は生まれようがない。土台からして歪んでいるわけだから。
複素空間認識へのトランスフォルムは、この「前」と「後ろ」の絶対的な違いに気づくところから始まる。現実の生活でみんな大変だろうけど、一度、真剣に「前」と「後ろ」の違いについて考えてほしい。
自己他者の前と後ろの関係から発生してくるのが生命形象としてのアンクと考えるといいんじゃないかね。
時間というのは精神が直線的に開いたもの(接線)だということが分かる。物理学はこれを波動関数の微分で表現し、それをエネルギーって呼んでる。言うまでもなく、この精神としての円は例のキットカット実験が作る円。円の中心は外的な絶対的中心(非局所的中心)。この古代形象を意識に上げること。
1月 15 2019
【シュタイナー思想とヌーソロジー】ピックアップ解説 1
今回からシュタイナー思想とヌーソロジー本の解説を6回にわたって行っていきます。
■シュタイナーが言う霊視力とは、幽霊やお化けを見るというような曖昧なものではありません。シュタイナーが言う霊視力とは、この物質世界の背後にある高次世界を直接知覚する能力のことです。―p.42
一般的には、「霊」という言葉は地縛霊とか守護霊とか心霊スポットとか言うように、極めて表象的にイメージされている。シュタイナーのいう霊とはドイツ語でいうGeist(ガイスト)のことであり「精神」の意味だ。そのような世俗的な意味での「霊」としてイメージしないこと。
ヌーソロジーでは「霊」のことを基本的には「精神」と呼んでいる。それは「わたし」という存在のすべての根底にある純粋な力としか呼びようがない。哲学の言葉で、「純粋持続(ベルクソン)」や「根源的時間(ハイデガー)」と呼ぶこともある。霊として思考するに当たっては(「純粋思考」と呼び、普通の思考とは区別する)、まずは、この純粋な根源感覚に感応することが極めて重要だと思われる。
■霊視力が対象とするこのエーテル空間は、純粋な物質世界とは言えず、物質世界と高次の霊的世界との境界領域です。このエーテル空間において、物質原理と人間の意識原理の混合が始まります。―p.42
霊視力が最初に見いだすのは、シュタイナーに拠ればエーテル空間です。これをシュタイナーは物質空間(時空)に対して反転した場所と見ています。ここにヌーソロジーは反転した時空としての素粒子空間を見ます。つまり、素粒子空間とはシュタイナーのいうエーテル空間に相当するということです。
「そこでは物質原理と人間の意識原理の混合が始まる」とシュタイナーが述べるとおり、ヌーソロジーは素粒子空間を人間の無意識構造が作られている場所と見なします。
ヌーソロジーでいうトランスフォーマーが行っていく作業は、シュタイナーの言葉を借りるならば「霊視」に対応してきます。それはエーテル組織の知覚化ということになりますが、それがヌーソロジーが「次元観察子」と呼ぶもののことではないかと解釈しています。
By kohsen • 01_ヌーソロジー, 06_書籍・雑誌, シュタイナー関連 • 0 • Tags: シュタイナー, シュタイナー思想とヌーソロジー, ハイデガー, ベルクソン, 次元観察子