10月 2 2017
「ある」と「いる」の世界から、「なる」の世界へ
「ある」とは事物の世界。「いる」とは事物を対象として見ているものの世界。僕らは今、この「ある」と「いる」の世界の中で生きている。
「ある」は「いる」に感覚を与え、一方、「いる」は「ある」を思考する。感じることと考えること。この反復の中で僕らは今まで一生懸命生きてきた。
でも、世界にはもう一つ「なる」という領域がある。「ある」を出現させた大もとの「なる」という世界がある。
この「なる」の世界について、僕らはまだ何も知らない。
今度の『シュタイナー思想とヌーソロジー』は、この「なる」の世界の仕組みについて書いた。素粒子がなる。元素がなる。鉱物がなる。植物がなる。動物がなる。人間がなる。そして、人間の意識がなる。。。
「いる」の世界の次に僕らが向かうのは、この「なる」の世界だと思ってる。ヌーソロジーが標榜している「反転」も、「いる」が「なる」へと変態を起こすことをいう。
僕のパートに関してはまだまだ稚拙で、納得のいく表現はできなかったけれど、物質主義で行き詰まっている今の世の中の宇宙に対する見方を変える一助にはなるのではないかと思ってる——。
高い本ですが、本屋にお立ち寄りの際は是非、ページをめくっていただければと思います。
下写真はツイッター@kihitsuからお借りしました。
10月 10 2017
人間の条件(2)
新刊『シュタイナー思想とヌーソロジー』。P.429で、ヌーソロジーの基本概念である「人間の内面と外面という空間概念」について説明しています。
この概念がよりイメージしやすくなるための参考記事を僕のブログ記事から引っ張り出してきました。題して「人間の条件」。
これは、哲学の世界では、大森荘蔵のいう「面体分岐」とも深く関係しています。
http://www.noos.ne.jp/cavesyndrome/?p=2277
By kohsen • 01_ヌーソロジー, 06_書籍・雑誌 • 0 • Tags: シュタイナー, シュタイナー思想とヌーソロジー, 大森荘蔵