3月 7 2013
位置の等化と単位円
ここのところ、MacのQuick Timeに装備しているスクリーンショット機能を使ってヌーソロジーの基礎的な概念を複素平面を使って解説しているのだが、この説明方法も概念が抽象度を増していくにつれて、たぶん通用しなくなってくるかもしれない。。とほほ。という不安を持ちつつ、前回の続き。
今回はヌーソロジーでいうところの「位置の交換」と「位置の等化」という概念を説明しようと思う。「位置の交換」とは今まで僕らが主体と客体と思っていた位置の関係を入れ替えることを意味するのだが、ヌーソロジーにおいてはこの意識的な作業が2013年以降始まる意識進化の第一歩となる作業だと考えている。この「位置の交換」の内容とは、よく神秘家たちが語る「見るものとは見られるものである」とか「対象を見ている者は対象の位置にいる」といった内容を指すが、単なる直観だけではそれは一般化させることができない。ヌーソロジーはその直観の内容をより力強く意識に定着させるためにその直観が働いている背景の構造をより具体的に記述し、その構成を何度も反復することにより、徐々にこの直観の在り方を新しい日常にしていくことを狙っている。
10月 28 2014
鏡を割って、鏡を開く
羸都鏡(おきつかがみ)/ 十種神寶圖形譌に曰く、古傳圓鏡異名也、亦外宮神體を為す、故水鏡と云ふ。亦、物部氏十種瑞寶秘傳に曰く、白銅圓鏡也、或説金鏡、日象之鏡、在人者陽、火気鏡也、大宮賣神所掌也。………これは他者の視野世界のことです。
邊都鏡(へつかがみ)/十種神寶圖形譌に曰く、古傳八咫鏡異名也、亦内宮神體を為す、故火鏡と云ふ、右両圓者は上古鏡架也、鏡形から脱す者也。亦、物部氏十種瑞寶秘傳に曰く、白銅圓鏡也、或説銀鏡、月象之鏡、在人者陰、水気鏡、御気都神所掌也。……自己の視野のこと。「鏡形から脱す者也」の部分、要注意。
オキツカガミ(外宮神体)とヘツカガミ(内宮神体)。一言でいえば、他者の視野空間と自己の視野空間の関係のことを言っている。今の人間は他者の視野空間に支配されていて自分の視野空間が開いていない。つまり、外宮のみに世界を見て、肝心の内宮神体が沈んでいる。
僕がいつも「真の奥行きを取り戻せ」と言っているのは、このヘツカガミをきちんと立てるためなんだけど、ヘツカガミが立つと、内宮の風景が見え始め、写し合う二枚の鏡の関係によって、神話でヤタノカガミや八重垣で象徴されている四組双対の空間階層が見えてくる。
その第三階層と第四階層にあるのが、生玉(イクタマ)と死返玉(マカルガエシノタマ)、足玉(タルタマ)と道返玉(ミチガエシノタマ)だ。それぞれ互いに反転関係にある。OCOT情報が順に「位置の等化」「位置の中和」「位置の変換」「位置の転換」と呼ぶ空間概念に対応している。。
外宮で遊ぶ鏡形から脱し、内宮から外宮へと至る逆の道を開くこと。そこに他者との真の出会いの秘密(火水)の場所がある。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: OCOT情報, 位置の等化, 奥行き