12月 4 2024
自己と他者を自然界にまで拡大して考えよう
ヌーソロジーはつまるところ、空間認識を実空間認識から「複素空間認識に変えようぜ」と言っているようなものだね。
それによって、前の空間(外面・持続空間)と後ろの空間(内面・延長空間)の差異を構造としてちゃんと整理できるようになり、ミクロとマクロの対称性の意味も理解できるようになってくる。
そして、最も大事なのが自己と他者の関係だね。正直、ヌーソロジーから見ると、現在僕らが自己と他者に対して抱いている常識的な概念のほとんどがウソ。
自他の意識はこの複素数の反転の図にも示されているように、内と外が互いに捻れた関係で、空間にあまねく浸透している。
つまり、物質の生成の元は自他間のこの空間的ねじれにあるということ。パウリ行列にしても同じ。
もう一度言うよ——
自他の意識はこの図からも直観的に推察できるように、内と外が互いに捻れた関係で、空間にあまねく浸透している。
つまりは自然界のすべてのエネルギー流動と、僕ら人間の自他関係は密接に繋がっているということ。
図の説明を忘れてました。
◯前と後ろの反転の複素数的表現
複素数の反転を用いることで、次のような認識の反転関係を数学的に説明することができる。
自己の前面(外面)は、複素数平面上の単位円内部の上半平面領域として表され、これは観察者に対して直接的に見える部分に相当する。→キットカット実験参照のこと
自己の背後(内面)は、その反転として表され、単位円の外部の下半平面として表すことができる。これは観察者に対して直接的には見えない部分に相当する。
他者の前面(外面)は、自己の背後に対応する領域だが、単位円内部の下半平面として表すことができる。
他者の背後(内面)は、自己の前面に対応する領域だが、他者にとっては単位円外部の上半平面に対応づけすることができる。
例えば、複素数z=x+yi が自己の前面を表す場合、その反転 w=1/z=x−yi/x^2+y^2は他者の前面を表す。このようにして、自己と他者の前後の空間認識を複素数の反転を通じて数学的に示すことができる。
ヌーソロジーにおけるこうした前と後ろの反転の基本は、複素数の反転を用いることで数学的に端的に表現できる。この方法は、ヌーソロジーが目指す自己と他者の認識の統一的なモデルの構築において極めて有用で、意識と物質の関係を深く理解するための有力な手段となり得る。
◯追記
現在の私たちは見られることで、自分の位置を作っているので、まだ円の外部の空間しか知りません。
見ることが起きている領域(主観空間)は円の内部側です。
この領域を「物の内部」=内包空間と呼んでいるわけです。
この空間の中を認識に浮上させることが、これからの私たちの課題です。
数学的には「複素空間認識の達成」ということになります。
パウリ行列を通した空間把握なんかも、この拡張にあるものです。
このような認識によって、素粒子は人間の無意識構造を形作っている精神の器官のように見えてくるようになります。
12月 5 2024
アヌビスの円としてのU(1)円
4次元認識が生じてくると、観測者の前面と背面(外延空間)が身体を境界として、内包空間と外延空間とに分離されているという感覚が生まれてきます。この認識が3次元認識における対象意識を解体して行きます。
アヌビスは水平な円であり、これにより「目に見えないもの」すなわちネフテュスと、「目に見えるもの」すなわちイシスが分割される。この円は光と闇の境界に存在し、光と闇に共有されている—— プルタルコス
⚫︎素粒子空間はシュタイナーのいうエーテル空間です
ヌーソロジーがいう4次元認識とは、シュタイナーのいうエーテル空間の認識にあたります。次のテキストでの「内へ向かう視線、ひとつの中心点へ向かう視線」というところがミソです。
「要するに、私たちの現実的な体験にも“ 中心的な外的世界 ” と言えるような世界があるということ、無限の拡がりへ向かう視線ではなく、内へ向かう視線、ひとつの中心点へ向かう視線があるということなのです」
ジョージ・アダムス『エーテル空間』 P.36
詰まるところ、素粒子とはシュタイナーいうところのエーテル空間(反空間)です。エーテル空間は物質の形成原理を担うとされています。
地球が自ら自転し、太陽の周囲を公転しているのも、この「無限の拡がりへ向かう視線」と「内へと向かう視線」の振り分けがそうさせているのです。自転は外へと外延性を作り出し、公転は内へと内包性を作り出す。それゆえ、シュタイナーの思想においては、太陽はエーテルの核と呼ばれるわけです。
太陽系は人間全体の意識の運動が表現されている場として考えないといけません。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0 • Tags: エーテル空間, シュタイナー