イデア世界は存在する

私たちが経験している時間は、反転すると持続となって、時間の流れを感じ取っている側に回ります。4次元的な後と前の関係がこれに相当しています。観られる世界をあとにして観る世界そのものへ。
私たちは「後(時間)」で世界を構成しているために、この「前(持続)」が無意識化して物質に見えてしまっているんですね。これを精神として目覚めさせることが4次元認識にあたります。
このような4次元における前(持続)と後ろ(時空)の関係は、イデアとしてのプラトン立体で下図のように美しく規定することができます。
後(時空)としての4次元は外側の正六面体。前(持続空間)としての4次元は内側の正六面体に対応しています。
これら二つの正六面体の間を外接・内接関係で取り持つ正八面体が、持続を時空で物質として認識させるための3次元の位置です。
21世紀の正真正銘のネオプラトニズム——物質と精神を区別して見ない能動知性の時代の空間認識のデフォルトとなってくるでしょう。

⚫今まで私たちは見られる場所に自分を置いたゲシュタルトで世界を構成していたということ。
僕も君も互いに見られるもの同士として世界を外化させていたということ。
これからは違う。これからは自分の中に見る者を発見し、自分は見るものであるし、また見られるものでもあるという双子性を発見する。そして、そういう自覚が日に日に強くなっていく。
そういう双子が僕側からも君側からも、あちこちに現れ始め、存在自体が、再び地球の再生に向けて動き出す。
そうやって、今私たちが普通に想像しているような未来とはまったく違った未来がやってくる。
「地球幼年期の終わり」というやつだね。