【重要】存在論的思考について簡単に説明します

ヌーソロジーの考え方の基本となる存在論的思考というのがなかなか理解しづらいと思うので、ヌーソロジーでよく使う「ある」「いる」「なる」という表現で簡単に説明しておきます。参考にしてください。

・「あるもの(存在者)」について考えるのが科学です。科学は「あるもの」から「いるもの」が生まれていると考えますが、その接続がなかなかできません。クオリア問題などもここに含まれます。

・「いるもの(現存在)」の世界が人間の自己意識の世界です。「いるもの」は「あるもの」の存在を了解しています。そこで、「いるもの」は「あるもの」をどのようにして認識しているのか——それを考えるのが認識論です。

・「いるもの」は実際は「なるもの」につながっている。そして、その「なるもの」が自らをあらしめることによって、「あるもの」の世界が存在してくる。このような考え方をするのが存在論です。

つまり、物質は人間の前に存在の活動の結果として現れ出てきたものであって、決して原因となるものではない、という考え方をするということです。

世界-内-存在としての人間