物質粒子はなぜ3世代に分かれているのか

人間の身体空間を対象の空間と同一視することによって、身体固有の空間としての前後・左右・上下という主観的な空間の次元は姿を消す。
意識の台座が身体にあるにもかかわらず、こうした空間の次元が完全に無視されていることが、意識に対する私たちの理解を阻んでいる。

ヌーソロジーの場合、まずは奥行きを持続(虚軸)として考え、時空から差異化させる。そして、前後軸の関係に強アイソスピンのSU(2)を見て、物質粒子としてのuクォークとdクォークに対応させる。
当然、左右・上下にも同様な空間構造が隠されていることだろう。必然的に、それらはsクォークとcクォーク、tクォークとbクォークというように、第二世代、第三世代のクォークに対応させて考えることになる。

クォークとレプトンの違いは、対象極側でのSU(2)の構成か、自我極側でのSU(2)の構成かの違いだろう。
右巻き、左巻きは、自己側から見ているか、他者側から見ているかの違いである。

自己と他者は対等な関係なので、結果的に自己の無意識構造と他者の無意識構造は、正粒子と反粒子の関係として現れることになる。
消えた反粒子の世界——それは他者の意識世界のことなのだ。