能産的自然が活動する空間を意識に上げていくために

これから、私たちが顕在化させていくであろう主観空間の特性について、ヌーソロジーの視点で簡単にまとめてみました。

1.主観空間は奥行きの空間である
これは自明ですね。私たちが実存している空間は「奥行き」であり、私たちは「奥行き」に住んでいると言える。

2.主観空間は持続空間である
これはヌーソロジーの基本仮定です。精神の場所を「奥行き」として仮定するということです。

3.主観空間は射影されて縮んでいる
これも自明ですね。「奥行き」では距離は一点同一視されており、射影空間になっています。

4.主観空間は時空に対しては存在論的差異である
これは主観空間が物理的時空とはまったく異なるものだということを意味しています。こうした根本的な違いのことを哲学では「存在論的差異」と言います。

5.この差異は物理学的には複素空間として表現されている
奥行きのこの異質性は数学的に虚軸に対応させられるのではないか、という仮定です。奥行きは虚軸、幅は実軸。そのような仮定をおくことによって複素平面が構成されます。

6.主観空間は回転の層として次元を作っている
回転や対称性の概念を用いて主観空間の内部構造を記述していくことができます。この回転の層は、球空間を一本のベクトルへと縮約するような形で、次元を上げて行っています。これは空間の高次元化が、ある種の幾何学的変換や次元縮約を通じて行われることを示しています。量子力学に登場してくる、状態ベクトルやスピンの概念がこれに対応します。

7.「前-後」の統一が強アイソスピン空間を作り出す
最終的には、自己-他者間における「前-後」の双対的な統一が物理学でいうところの強アイソスピン空間をとなって現れます。 物質(原子核)の基礎がここに生まれています。