1月 17 2024
物質と精神の等化
ヌーソロジーとは「物質と精神を空間的視点から統合する具体的なイデア論」というように説明している。その格率は至ってシンプルなもので「物質と精神の等化」だ。
要は、物質は物質、精神は精神、というように両者を別物としては見ず、両者の対称性を空間を媒介とした思考によって作り上げていくということ。そのとき鍵になるのが幅と奥行きの差異。
幅は延長=外延。
奥行きは持続=内包。
そして、自他間におけるこれらの捩れの関係。
幅と奥行きのどちらが先行するかによって、これら双方による弁証法的な運動は離散的なものの世界と連続的なものの世界の二つに大きく分かれ、前者が物質を表現する場となり、後者が精神を表現する場となる。
こうした基本コンセプトによって、物質を超越論的に思考することのできる創造的知性(ヌース)を誕生させることができると考えている。
⚫︎真の二元論
真の二元論というのは物質と精神の対立としてあるのでない。
真の二元論とは、物質と精神に分かれてしまったものと、物質と精神の対称性を形作っているもののあいだの対立としてある。
そのような新しい二元性をまずは想定すること。
このイラスト図で言えば、左右の世界と、中央のメビウス的二重スパイラル世界の関係だ。
今の私たちには、この中央で活動している世界がまったく見えていない。
1月 18 2024
思考と感情の射影としての生物
ヌーソロジーでは自然界の植物と動物を、人間の内的世界の思考と感情の具現化として捉える。
植物は人間の思考状態の反映のようなものであり、悟性や理性など、構造や論理などを生み出す力の射影として考える。
一方で、動物は感情状態の射影であり、愛や恐れ、喜びや悲しみなど、意識のより深みで生起する情動の起伏を物質性を通して体現している。
By kohsen • 01_ヌーソロジー • 0