6月 9 2005
ハンバーグ回想
今日はうちの奥さんが留守だったので、夕食は外食。会社のスタッフ(SくんとTくん)を二人連れて、ハンバーグのおいしい店に行って来た。タマネギのみじん切りがたくさん入っているハンバーグで大きいやつを食べても胃にもたれない。デミグラスソースもおいしくて、これで1000円は安い。。。って、何て下らない話をしてるんだ、わたしは。。
実をいうと、わたしにはハンバーグにはただならぬ思い出がある。というのも、若かりし頃、ハンバーグ屋で働いていたことがあるからだ。東京は吉祥寺、「B」というその店は、当時、ハンバーグに似た食い物を安く提供して、若者に大人気の店だった。「ハンバーグに似た」というのミソで、実は、それはまるっきりハンバーグではなかった。大豆肉をメリケン粉と混ぜ合わせた正体不明の食い物を油で揚げ、それをむちゃくちゃ濃いソースでごまかして、ハンバーグステーキと称して、腹をすかした若者たちに食わせていたのである。当時の価格で、ハンバーグステーキライス、みそ汁、ライスつき、350円。やすぅ〜。
この店で働いていた従業員は全員バイトだったが、変な野郎ばっかりだった。なかでも、とびきりの変人はボス格のNさん。Nさんはストーンズフリークで、店の音楽もストーンズ以外にはかけさせない。わたしもストーンズはもちろん嫌いではなかったが、カウンターの中でストーンズばっかり聞いてると、はっきり言ってガラが悪くなる。ノリノリはいいのだが、料理はハチャメチャで、客への対応は傲慢この上ない。キース風に「食えりゃ、文句ねぇーだろ。」とか、ミック風に「死にゃーしねぇーぜ。ベイビー。」とか言って、横着千万になるのである。喧嘩沙汰も何度かあった。バイトの仲間は全員ロックフリーク。当時のお客さんたちには本当に申し訳ないことをしたと思うが、とびきりのデタラメな店だった。まぁ、Nさんのカラーが浸透していたのだろう。。Nさんは、当時、早稲田の万年学生で、年齢は不詳。ルックスは若かったが、とうに30歳は超えていたのではないかと思われる。彼は12月のクリスマスが近づくと、なぜか、必ず、マッチ売りの少女の格好をして、「マッチを買って下さい〜。」とまるで四谷怪談のお岩さんのように、気味の悪い声で店の前の通行人に声をかけていた。そのときのスカーフの色がど派手て、どうみても受験に何度も失敗して気が触れた浪人生のようにしか見えなかった。あれはほんと怖かった。Nさんが、何で「マッチ売りの少女」をやっていたのかは、今でも理由はよく分からない。
もう一つ、このNさんの特技はナンパ。一体、彼女が何十人いるのか分からないぐらい彼女がいた。連れている女の子がいつも違うのである。それもみんな飛び切りの美女。あまりに羨ましくなって、一度、「一体、どこで知り合うんですか。」と聞いたことがある。そしたら、「ナンパ。」とだけ一言。Nさんの古い友人にそのナンパの手口を聞いたところ、これがまたすごい。。今やると絶対にストーカーで訴えられると思うので真似をしないでほしいが、街を歩いていて、瞬間、可愛い!と思った子がいると、その日はもうずーとその子の後を着けていくらしい。そして、もしその子が一人暮らしであれば、そのアパートの前で「つき合って下さい。」と言ってそのままハンストを決行するらしい。。Nさんはルックスも良く、まあ、今でいうならば、イケメンの部類だったので、女の子も、根負けして、自然と惹かれていったそうな。ある意味、豪傑である。
ああ、青春やなぁ。。
………何て下らない話をしてるんだ、わたしは。。
7月 3 2005
スピニングフィールド
さて、この機械、実際に専用のNCコイルを装着して動かしてみると、思っていたよりかなりすごいエネルギーを感じる。そばにいると体中の細胞がジンジンとしてくるのが分かるのだ。交流の三相モーターを使った垂直回転部と水平回転部のMAX回転速度はせいぜい300rpm程度、直流コイル部電圧12V、電流は2Aほどの低域に設定している。扇風機の「弱」よりもやや低い回転速度だが、それでも世にある波動発生装置としてはピカ一のものだろう。波動発生装置というと、いかにも陳腐な響きに聞こえるかもしれない。「波動」という言葉は精神世界やニューエイジではおなじみだが、実際にその実体が何を指すのか知っている人はほとんどいない。「波動がいい」とか、「波動が高い」とかいった言い回しは、それこそ科学的にはナンセンスの一言につきるが、実際には計測にかからない何らかの力の場というものはある。それこそが意識だ。
ヌース理論の文脈から言えば、波動とは素粒子の実体である。素粒子の実体とは意識構造を定めているイデアである。素粒子は観測にはかかるだろろうが、その実体は観測にかかることはない。なぜなら、観測とはヌースの言葉でいうところの表相(一つのモノの一つの見え方)の次元でしかないからである。実体は表相のみならず、表面(一つのモノのあらゆる見え方)や、面(すべてのもののあらゆる見え方)や、さらに上位の次元(他者の意識する空間等)を持つ空間構造体(高次元多様体)として活動している。つまり、はるか高次のカタチを持っているのだ。そうした高次元空間は表相上においては回転の多重性として射影されてくる。だから、実体に直接触れるためには、そうした回転の多重構造側そのものへとダイレクトに意識を向けなければ無理だ。
回転するのものが回転し、そして、またその回転するものが回転する。そうしたスピニング・フィールドがある。意識はそのフィールドを巡って活動している。自らが回転体となること。そして、その回転を無限に連鎖させて行くこと。ミクロの世界もマクロの世界もその大いなる回転の映し絵なのだ。ヌースとはそうした回転の連なりの中に息づく旋回的知性のことである。
By kohsen • 10_その他 • 0 • Tags: 素粒子, 表相