11月 20 2017
11月 20 2017
「天使の顔は過去を向いている」と言ったのはベンヤミンだったか、それともクレーだったか。楽園から吹いてくる風はいつも逆風。その風は時を未来へと運ぶ。そのために天使は「今」に降りることができない。それゆえ、歴史はその都度この「今」を破壊し、そこに瓦礫の山を積み上げていく。
この風がやむとき、果たして天使は「今」に降りることができるのだろうか。瓦礫が大地を埋め尽くし、着地する場所がなければ、天使は疲労の果てに死に絶えるということも十分にあり得る。たとえ1平米でもいい。天使が舞い降りるための場所を!
下作品はパウル・クレー「新しい天使(Angelus novus)」1920
半田広宣 |
12月 13 2017
Sculpture invisible——見えない彫刻
マグリットと同じ問題意識を持って活動している最近のアーティストでは、彫刻家のアントニー・ゴームリーが面白い。身体が直観する空間の外と内。そこで交差する幾何学。。ヌーソロジーも見えない彫刻なんだけどね。
https://www.ted.com/talks/antony_gormley_sculpted_space_within_and_without?language=ja
By kohsen • 08_文化・芸術 • 0 • Tags: マグリット