7月 5 2005
電磁波防止スクリーンセーバー?
昨夜はNC generator完成記念パーティーを事務所でスタッフとスタッフの家族皆を招いて行った。BGMにバッハ、BGVにはNCのCGアニメーションを流しながら、シャンパンで粛々と祝杯を上げた。列席した義理の兄は以前、某大手電気機器メーカーにいたので、この見たこともない機械に興味津々。深くは内実を知らないので、「こりゃ、一体何ね。どげな仕組みになっとうとね。なんでこげなもんが作れる発想が出てくるとね。」と痛く感心した様子。それにしても二人の姉をはじめ、スタッフのみんな、それから家族全員に心から感謝の意を表したい。いつも、あっちの世界にばかり行って、代表らしからぬわたしを陰になって支えてくれている皆さんのおかげです。あと、今は作家で頑張っている元スタッフのS氏にも心からお礼を言っておきたい。Thank you!!
さて、パーティーから一夜明けた今日、さっそく、稼働しているNC generatorをスタッフのI君が携帯のカメラで写真撮影。あまりにビジュアル的に美しかったので、さっそく自分の携帯の待ち受け画面にIN PUT。冗談で、「これで電磁波がカットされちゃったりして〜。」などとのたまっているものだから、「1Fのオフィスに計測器があるから計ってみな。」と一言だけ答えた。I君さっそく、バタバタと奔走し始めた。しばらくして、2Fに上がってくるなり、「スゲー、スゲー」と何やらメチャ興奮した様子。「どうだった?」と聞くと、「携帯の電磁波、半分になりましたよぉ〜!!」と声を荒げて返事が返ってきた。「え〜!!」と逆に驚くわたし。さっそく、S君に2FにあるCRTディスプレイにも画像をぶち込んでみて、と指示。計測実験を2Fでも開始。
パソコンモニターの電磁波放出量は場所にもよるが、平均して約100mG程度(実際計測してみたところ中心部が200mG弱で一番強かった/M社ダイヤモンドトロン17インチCRTディスプレイ)である。実際には側面や背面の方が放出量は大きいが、距離が数十cm離れると急速に減衰するので、ディスプレイ画面やキーボード、マウスなど、近距離のパーツの方が影響は大きいと思われる(特にキーボードやマウスは直接タッチするので影響度は大)。
さて、実際に慎重に計測してみると、デスクトップ画面にNC-generatorの制止画像を貼付けただけで、磁界側面で何と平均30%も除去された(5ケ所測定)。冗談でテストしたつもりが、何度やっても数値が下がっているから2度びっくり。磁界30%の除去率はしっかりとしたメーカーから出ている9000円ぐらいの電磁波吸収シートぐらいの働きがあるということである。さっそく、この画像をヌースコーポレーションのサイトの方で、お客さんに無料ダウンロードさせたらどうかとS君に提案した。S君も発見者として大賛成して、いい企画コンセプトを作ると大ハリキリ。よかった。よかった。近い時期に、おそらくサイト上での配布サービスが開始されるはずなので、みなさんお楽しみに。配布画像は静止画像バージョンと動画バージョンを作り、動画バージョンはQuick Timeなり、Mwdia playerなりで、ディスプレイのすみでエンドレスに映像を流しておけばいい。静止画バージョンはデスクトップに張り込むだけ。尚、現在、アカデメイアのフロントページで-公開しているNC generatorの画像はノンコイル(コイル装着ナシ)のためその働きはないと思われるのであしからず(笑)。
それにしても、今から何が飛び出してくるか、楽しみな機械ではある。
7月 7 2005
雑誌「スターピープル」
この二日間はN社から出ている雑誌「スターピープル」の原稿書きをやっていた。次号は何やら「数」についての特集を組むということで、何か書いてくれないかと依頼があったのだ。最初はπとeという二つの超越数について書き始めたが、自分でも訳が分からなくなり挫折。急遽、方向転換してとりあえず最近のわたしのマイブームである虚数について少し書いてみた。発売は9月中旬ということなので、興味がある方はそちらを見て頂きたい。
さて、この「スターピープル」という雑誌、実に不思議な雑誌である。紙質や編集デザインやグラフィックは今までのニューエイジメディアの中でも抜きん出てお金をかけているように見える。しかし、編集長のI氏の話を聞くと、大して売り上げ部数は上がっていないらしい。何でもN社での他の部門で出た利益をごっそりと雑誌製作に注ぎ込んで何とかやっていけてるとのこと。わたしが言うのもおこがましいが、実に殊勝な心がけだ。もちろん、雑誌部門自体の売り上げも伸ばしたいと考えているようだが、そこはそれ、今の出版不況の時代に発行部数を伸ばしていくのはそんな生易しいことではない。N社自体は採算ペースを死守するために旧態依然としたニューエイジ風の書籍の刊行を行っているが、I氏本人は、クリシュナムルティーやグルジェフのファンだけあって、心の底ではハードコアなオカルト雑誌を作りたい野望を抱いているようだ。ただ、時流はそうしたコアさを敬遠するかのように動いている。
マガジンカルチャーというと、わたしたちの若い頃は流行を切り開いていくためのイノヴェーター的なメディアだった。まず雑誌を購読している連中自体が少数だったし、何の雑誌を読んでいるかでその人間の人となりが分かったものだ。マガジンの出自はその本来が政治機関や思想団体のアジテーター的役割を果たしていたのであるから、それは当然の話ではある。しかし、現在では、マガジンは単にマーケッティング理論に合わせて送り出される買い物情報誌の類いがほとんどを占めている。知性や感性を刺激し、生き方そのものをダイレクトに問うような雑誌は皆無だ。
「スターピープル」以前にも、バブル期には、いろいろなニューエイジ向けの雑誌が出ては消えて行った。が、そのほとんどはスピリチュアルマーケットを意識して作られたもので、どうでもよいたらい回し的な情報を常連客に向けて発信していたにすぎない。純粋に新しい価値や世界観の模索に取り組んだものなど皆無だった。マーケッティング戦略としてターゲットをしぼって動くのではなく、新たなターゲットとなる層を作る。そういった心意気とビジョンがなければ雑誌など発刊しても無意味だ。
ヌース理論が語っていることはニューエイジでもなんでもない。むしろオールドエイジ、否、エインシェント・エイジである。この行き場を失った時代の生命力を再生させるためには、古代にちりばめられたグノーシスの叡智を全く違ったテイストで現代に復活させるしかない。「Star People」のstarがNASAが謳っているような星々の意味ならば、この雑誌の命は短いだろう。しかし、魂の灯としてのasterから派生したstarであるならば、たとえ部数は少なかろうが、そこで伝えられていく内容は、単なるマーケット情報ではなく、「存在からの語りかけ」として末永く読み継がれていくことになるはずだ。I編集長の奮闘を祈る。
By kohsen • 06_書籍・雑誌 • 0 • Tags: グノーシス